右手親指の剥離骨折に対処するパッカーズQBロジャース
2022年11月28日(月) 09:25グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの親指のケガは想定よりも深刻なものだった。
ロジャースは現地10月9日にロンドンで実施され、27対22でニューヨーク・ジャイアンツに敗れた試合で負傷。情報筋はこのケガが実のところ剥離骨折だったと明かしている。ロジャースの骨折について知る人物の話によれば、この種のケガは治すのにほとんどの場合で手術が必要になるほど深刻だという。
剥離骨折は極端な――ロジャースがジャイアンツのラインバッカー(LB)オシェイン・ジミネスにヒットされたときに受けたような――力により靭帯が付着部から剥がれ、骨の一部が引き剥がされることによって起こるものだ。実質的には骨折と靭帯の断裂が同時に起こり、接続部分が不安定になっている状態を指す。
これはグリップや正確さなど、基本的にクオーターバックがフットボールを手に持って行うことすべてに影響を与える可能性がある。
ロジャースは負傷してから一度も欠場しておらず、現地27日(日)に実施されるフィラデルフィア・イーグルス戦にも出場する予定だ。水曜日、ロジャースは今シーズンに手術を受けることは考えていないと報道陣に明かしている。
シーズン第6週から右手親指の負傷として故障者報告に掲載されているロジャースは、何度か練習で制限を受けてきた。例えば、今週は水曜日に制限付きで練習に参加した後、木曜日と金曜日はフル参加し、金曜夜に故障者報告から外されている。
親指の負傷が初めて明らかになったのは、パッカーズファンでポッドキャスターのビッグBが“Make-A-Wish(メイク・ア・ウィッシュ)”でロジャースにケガについて質問し、ロジャースが骨折していることを認めたときだ。
『Underage Packers Podcast(アンダーエイジ・パッカーズ・ポッドキャスト)』でホストを務めるビッグBは「先週の土曜日も彼の親指には実際に痛みと腫れが生じていた」と話している。
統計的に見ると、輝かしいキャリアの中で最もひどいシーズンを送るペースでここまできているロジャースは、通常であれば成功させられるパスに失敗してきた。パサーレーティングはキャリアで2番目に低いものになるペースで推移している。そのロジャースはこれまでケガについて尋ねられるたび、軽くあしらってきた。
先日、「もっとひどいケガを抱えながら戦ったこともあったと思う」と報道陣に明かしたロジャースは、親指のケガが悪化したのは以前だが、今もあまり良くなっていないとつけ加えている。また、「スナップが少し内側に入ったり、ヒットで少し衝撃を受けたりするようなプレーがすべての試合で何度かあったと思う。たまにある鈍痛のようなものに対処しているだけだし、それを乗り越えるつもりだ」と語った。
現時点までに回復していないのであれば、ある情報筋が説明していたように治す方法はほとんどの場合で手術しかない。今回の場合、ロジャースが手術を受けるのはシーズンを終えてからになるのは明らかだ。
【RA】