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マイアミで飛行機から降ろされたWRオデル・ベッカム

2022年11月28日(月) 11:58

オデル・ベッカム【AP Photo/Alex Menendez, File】

現地27日(日)、警官が“医療的緊急事態”に対応するために呼ばれた後、フリーエージェント(FA)のワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムはマイアミからロサンゼルスへ向かうアメリカン航空の飛行機から降ろされたとフロリダ州マイアミ・デイド郡警察が発表した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロによると、警察はベッカムが拘留も召喚もされていないとつけ加えたという。

警察が日曜日に発表した声明によると、シートベルトを着用させるために起こそうとしたところ、ベッカムが“出発前に意識を取り戻したり失ったりしているように見えた”ことを受けて、乗務員がベッカムの身を案じたとのこと。その声明には次のように記されている。

「ベッカム氏が重病にかかっていることと、5時間と想定されているフライトで病状が悪化することを恐れたため、係員が警察と消防の救助を要請した。警官が到着すると、乗務員はベッカム氏に飛行機から降りるよう数回要求したが、彼はそれを拒否。その後、警官に飛行機から降りるよう求められ、ベッカム氏は素直にそれに応じた。ベッカム氏は警官に連れられてターミナルの非保安区域に移動し、そこで別の対応をとっている」

これに対し、アメリカン航空は声明で次のように述べた。

「マイアミ(MIA)発ロサンゼルス(LAX)行きのアメリカン航空1228便は、乗客が乗務員の指示に従わず、シートベルトを着用しなかったため、離陸前にゲートに戻った。この乗客を降ろした後、飛行機は現地時間午前10時45分に再出発した」

ベッカムの弁護士であるダニエル・ダビリエは日曜日に声明を出し、ベッカムは飛行機の遅延が原因で眠っており、“ベッカム氏が破壊的または闘争的になった瞬間はなかった”と説明している。

ダビリエ弁護士は声明でこう述べた。「ベッカム氏は毛布を頭からかぶって眠っていた。これは長時間のフライトで彼が習慣的に行っていることだ。起こされた後、飛行機がゲートに戻ったことと、求められたときにシートベルトを着用しなかったために飛行機から降りる必要があることを告げられた。それに対して彼は、眠ってしまっていたため、その時点でシートベルトをすると答えている。それはすでに手遅れであり、彼が飛行機から降りるか、全員が飛行機から降りなければならないことを知らされた」

「その出来事は不必要だった。機内での睡眠はフライトから排除される理由にはならないはずだ。飛行機がゲートに戻るときに彼を起こせていたら、同じようにシートベルトをするよう求めることができたはずだ」

ベッカムは日曜日に『Twitter(ツイッター)』で今回の出来事に言及したと見受けられる投稿をしている。

「こんなこと経験したことがない・・・すべてを見た・・」

NFLネットワークのイアン・ラポポートは日曜朝、ベッカムが週内に加入先の候補チームの訪問を開始する予定だと報じていた。

ベッカムはニューヨーク・ジャイアンツ(2014年ドラフト1巡目で指名を受けたチーム)を12月1日(木)と2日(金)に訪問することになっている。また、5日(月)にはダラス・カウボーイズ、その後にバッファロー・ビルズを訪れる予定だ。

第56回スーパーボウルでACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したベッカムは現在、完全回復を目指している。

【RA】