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キャリアで初めて第4クオーターで逆転勝利を収めたスティーラーズQBピケット

2022年11月30日(水) 14:37


ピッツバーグ・スティーラーズのケニー・ピケット【Joe Robbins via AP】

ピッツバーグ・スティーラーズは2試合連続で前半のリードが第3クオーターのプレーによって帳消しになるところを見た。しかし今回は、クオーターバック(QB)ケニー・ピケットがタッチダウンドライブを演出して状況を好転させている。その結果、スティーラーズは現地28日(月)夜に行われた試合でインディアナポリス・コルツに24対17で勝利した。

スティーラーズがリードを奪い返したタッチダウンドライブでは、重要なサードダウンコンバージョンと素晴らしい2ポイントプレーが繰り広げられ、ピケットにとってはキャリアで初めて第4クオーターで逆転勝利を収めた試合となった。

試合後、ピケットは「誰も疑っていなかった」と話している。「試合に勝とうとしていたあの第4クオーターで、誰も二の足を踏もうとはしていなかった。それはとても大きなことだと思う。ハドルにいる全員が自信に満ちていて、自分たちが勝利を手にすると確信している様子だった。それを見られたのは最高だった」

先週、スティーラーズは前半でシンシナティ・ベンガルズより優位に立っていたが、後半に入ってからオフェンスが失速し、リードを奪い返されている。月曜夜、ピケットとオフェンスは第3クオーターが始まってから連続でスリーアンドアウトを喫したため、今回もベンガルズ戦と同じような展開になるかと思われた。その間にコルツは16対3で劣勢となっていたところから17対16と巻き返している。

その後、闘志に火をつけたピケットはいくつか素晴らしいパスを通した。第3ダウン残り9ヤードの場面ではワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズへのパスを成功させ、第3ダウン残り6ヤードの場面ではサイドライン付近にいたタイトエンド(TE)パット・フリーアムスに向けて完ぺきな位置に投げている。その締めくくりとしてランニングバック(RB)ベニー・スネルが2ヤードのタッチダウンランを決めたことで、スティーラーズは再びリードを奪い返した。

ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはピケットについて「彼にはその能力があると思うから試合に出しているのだ。そして、彼はそれを証明した。彼が今後もそれを証明する機会を多く得ると確信している。私たちは逃げることなく実行に移せる人を必要としている。彼にはそれができる」と述べている。

ピケットは今回の試合でパス28回中20回を成功させて174ヤード、タッチダウン0回、インターセプト0回、32ランヤードを記録。決して驚くほど素晴らしい成績ではないが、ピケットは苦しい状況の中で重要なプレーを生み出した。出場した最初の5試合で9回のターンオーバーを喫していたピケットだが、現在は3試合連続でターンオーバーなしで試合を終えている。それはピケットが毎週のようにパスゲームで成長している証だ。

「俺たちは全員、自分たちがやっていることを信じて毎日仕事に励んでいる」と強調したピケットは次のように続けている。「ロッカールームにいる全員が勝ちたいと思っているし、勝つために必要なことはすべてやっている。試合ではそれを発揮している。それができていれば、チャンスはある。つまり、それは良いスタート地点になる。まだ改善すべき点はたくさんあるけど、ポジティブな部分を積み重ねて、ネガティブな部分を取り除いていけたら、今後もこの流れに乗れると思う」

【RA】