シーホークスは「狩る側から狩られる側」になったことを自覚しているとQBスミス
2022年12月01日(木) 10:39シアトル・シーホークスは4連勝の後に2連敗を喫し、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区の首位からプレーオフ圏外に転落している。
延長戦の末に40対34でラスベガス・レイダースに敗れた現地27日(日)の試合後、クオーターバック(QB)のジーノ・スミスは、シーホークスは毎週相手の最高のパフォーマンスに対応する準備ができてなければならないと述べた。
「俺たちは狩る側から狩られる側になっている」と試合後にスミスは話している。「みんな俺たちを潰しにかかってくる。若いチームとして、そういう試合に勝てるようにならなければならない。それがすごく若いチームとして進化する次のステップなんだ。そういう瞬間をしっかり理解して捉え、それを活かさないとダメだ。あの試合で勝つチャンスは何度もあったし、終盤で勝負を決めることもできたと思う。俺たちはそれができなかった」
シーホークスの連勝中にスミスは今季のポストシーズン出場は期待できない若い選手たちをプレーオフ圏内に導き、MVPの候補に躍り出た。2022年のスミスの72.8%のパス成功率はNFLトップ、107.9のパサーレーティングはトゥア・タゴヴァイロア(115.7)に次ぐ2位だ。
しかし、日曜日のシーホークスはミスが致命傷となった。スミスはミスコミュニケーションでインターセプトを投げ、新人ランニングバック(RB)のケネス・ウォーカー三世とのハンドオフでファンブルし、得点が期待されたドライブを台無しにしてしまった。また、レイダース戦の終盤ではより良いパスを出してオーバータイムを避けられたかもしれないとスミスは認めている。
「大学時代にあるコーチが人のせいにすることと自分で責任を取ることの違いを教えてくれたんだ」とスミスは言う。「俺は常に自分で責任を取ると誓ってきた。自分と向き合って、この試合の動画を見て、このチームが勝てるように自分の改善点を見つけるつもりだ」
タンパベイ・バッカニアーズとレイダースの両方に好き放題にやられたシーホークスディフェンスが2連敗の最大の原因と言えよう。
ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルのディフェンスは相手のターンオーバーを誘うことを強みとし、シーホークスは19回のターンオーバーを記録してNFL内4位につけている。しかしながら、それを発揮できなくなった途端にシーホークスは相手に圧倒され、被ヤード数(1試合平均388.7ヤード)では30位、被得点数(1試合平均25.5点)では28位。シーズン第9週以降にシーホークスはNFL最多となる188.7ラッシングヤードを許している。
「これはなんとかしないといけない」とセーフティ(S)のクアンドレ・ディッグスは日曜日に話している。「手を打たなければ全員が犠牲になる。途中で少し持ち直すことはできたけど、最終的に相手のランを止められなければ俺たちは何もできなくなる」
次の2週間でシーホークスはオフェンスに課題を抱えるロサンゼルス・ラムズとカロライナ・パンサーズとの試合を控えているため、挽回のチャンスがあるかもしれない。その後のシーズン第15週にはサンフランシスコ・49ersとの大一番が待っている。
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