その後の状況が分かっていれば“他の仕事に就いていただろう”とマット・ルール
2022年12月01日(木) 14:23マット・ルールはネブラスカ大学のヘッドコーチ(HC)という新しい仕事に就いた。今、ルールはカロライナ・パンサーズでの苦難の時を改めて振り返っている。
その結論は? 今自分が知っていることを最初から知っていれば、パンサーズには行かなかったというのがルールの答えだ。
ポッドキャスト『The Season with Peter Schrager(シーズン・ウィズ・ピーター・シュレーガー)』に出演したルールは「多分、他の仕事に就いていただろうね。素晴らしい場所で、最高の人々がいるが、自分があそこに合っていたかは分からない」と話している。
ベイラー大学で仕事をしていたルールは、2020年1月に7年6,200万ドル(約84億6,945万円)の契約でパンサーズに雇用された。NFLで過ごした3シーズンで38戦11勝にとどまったルールは、11月初旬にパンサーズから解雇されている。
テンプル大学(2013年2勝から2015年10勝)やベイラー大学(2017年1勝から2019年10勝)の立て直しに成功したルールの獲得にいち早く動いたのがネブラスカ大学だった。チームに栄光を取り戻すべく、ルールはネブラスカ大学と8年契約を結んだ。
パンサーズでの仕事における最大の問題は、仕事を引き受けることに同意した後で、期待されるものや立て直しまでのタイムテーブルが変更されたことだとルールは振り返っている。
「結局のところ、われわれは“4年プランで行こう、5年プランで行こう”と話していた。“2年プランだ”というならば、私は大勢のフリーエージェントと契約してそれを実行しただろう」
「だから、4年プランだったものが、あっという間に2年と5試合のプランになってしまった」
「解雇されるのは嫌だった」という一方で、ルールはパンサーズ時代の終わり方に怒りを抱いてはいないと話した。ただ、彼らの仕事は成果を見る前に終わってしまったようだ。
「結局、終わりに関して怒りはない。私は理解しているが、あれほど早いなら、もう少しフリーエージェントと契約していただろうし、大型トレードをしただろう。そういったことをしたはずだ」
ルールが解雇されたとき、パンサーズは1勝4敗だった。そこから、暫定HCスティーブ・ウィルクスの指揮の下、チームは3勝4敗となっている。
今の自分が知っていることを以前から承知していたらどうしたかとの問に対し、ルールは何か特定の答えを返しはしなかったものの、パンサーズがいくつかの大型トレードを行っていたはずだとほのめかした。
「いくつか小さなことがあった。この選手とは契約しなかっただろうとか、この選手はトレードしただろうとか・・・だが、大きなトレードがなかった。前にも言ったように、いくつかきわめて大きいトレードで、実現までもう少しだったものがあり、その一つでも完了できていれば、われわれはまったく違う場所にいたはずだ」とルールは言う。
「とは言え、すべては理由があって起こるものだ。私はここ(ネブラスカ)にいて、おそらく、ここにいるべくしているのだろう」
テンプル大学とベイラー大学で、ルールは47勝23敗をマークした。パンサーズ時代の戦績は11勝27敗だ。この数字は、カレッジゲームで再び上向いていくだろう。
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