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レギュラーシーズン復帰を前にフットボール外の質問を避けたブラウンズQBワトソン

2022年12月02日(金) 12:06


クリーブランド・ブラウンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/David Richard】

クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンがほぼ2年ぶりのNFLレギュラーシーズン出場を控えている。新たな所属チームで、古巣と対決するのだ。しかし、現地4日(日)に組まれているクリーブランド・ブラウンズ(4勝7敗)とヒューストン・テキサンズ(1勝9敗1分)との試合を前に、長い不在につながったさまざまな状況についてワトソンにはまだ語る気がない様子だった。

ブラウンズのクオーターバックであるワトソンは、木曜日に実施された、11試合の出場停止処分が終わって初めてのメディアセッションで、フットボールに関連しない質問に答えることを拒んでいる。ワトソンは20名以上の女性からマッサージセラピー中の性的不品行を訴えられていた。

ワトソンは最初にブラウンズファンやチームメイト、コーチ、オーナー陣への感謝を口にした後、「ここにいる皆には、たくさん俺に聞きたいことがあるのは分かっているけど、俺の法律担当チームや政治担当チームとの話で、今回はフットボールの質問にしか答えられないことになっている」とコメントしている。

フットボール以外の質問は拒絶したワトソンだが、長くゲームを離れていたことから、調子を取り戻すのにどれくらいかかるかとの質問にはこう答えた。

「正直言って、日曜日に見てみるしかない。時間はかかるかもしれないし、かからないかもしれない。ただそこへ出ていって、自分のやりたいことをやり、自分にできる限りのプレーを決めたいだけだ」

「2年が長い時間なのは確かけど、俺はこれを6歳からやってきたんだ。自転車に乗るようなもので、出ていったらとにかくペダルを見つけて自分をその場に移し、すべてを思い出すだけ。プレッシャーはかけない。何かを実際より大きくしたりしない」

ワトソンの復帰の舞台――NRGスタジアム――はもちろん、元テキサンズのスターにとっては馴染みのある場所だ。2017年NFLドラフトの全体12位でテキサンズの指名を受けたワトソンは、2018年と2019年に連続でチームをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区のタイトルへと導いた。また、2020年には4,823パスヤードでリーグトップに立っている。しかし、2021年1月にワトソンはチームにトレードを要求。その2カ月後、性的不品行による最初の訴えを受けている。

ワトソンは木曜日に、今週末に向けてはヒューストンにどう受け止められるかではなく、試合に集中していると話す一方、テキサンズのファンがどう反応するかは分からないとも述べた。

「分からないね」と言うワトソンは「俺のフォーカスはゲームプランだけに向けられている。自分の仕事をやり通し、グリーブランド・ブラウンズの基準を自分の基準として維持して、勝利に向かって努力できるようにすることにな」と続けている。

「俺は今でもヒューストンに友達や家族がいる。そことのつながりがまだある。あのチームには俺が一緒にプレーしたことのある選手や、練習生として会ったことのある選手がいる。すべてのファンの前に行くのが楽しみだ。ヒューストンとHタウンのことは本当に大好き。あの街の全員が、そのことをよく知っているさ。そのことにワクワクしているけど、一番大事なのはもちろん、俺がクリーブランド・ブラウンズのファンの前に出られることにエキサイトしていることだ」

ワトソンがクリーブランドでデビューするのは、シーズン第15週のことになる。ブラウンズは12月11日(日)にシンシナティ・ベンガルズと敵地で戦った後、12月18日(日)にラスベガス・レイダースとのホームゲームに臨む。

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