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カウボーイズ戦でQBミルズを先発に戻すとテキサンズHCスミス

2022年12月08日(木) 10:59


ヒューストン・テキサンズのデイビス・ミルズ【AP Photo/Seth Wenig】

ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチ(HC)ラビー・スミスは先発クオーターバック(QB)に関する判断をコロコロと変え続けている。

現地7日(水)、QBカイル・アレンに先発を任せるためにここ2試合でベンチに下げていたQBデイビス・ミルズを次の試合で先発に戻すとスミスHCが発表した。

『KPRC』のアーロン・ウィルソンによれば、スミスHCは水曜日にメディアに対して「今週のクオーターバックはデイビス・ミルズだ」と述べたという。「今週はデイビスが先発する。2週間サイドラインから見ていたことが功を奏することを期待している」

スミスHCはシーズン第12週に、それまでの10試合で凡庸な成績を収めてきたミルズではなくアレンを起用した。しかし、どうしたものか、アレンのパフォーマンスはそれよりさらにひどいものだった。

マイアミ・ドルフィンズおよびクリーブランド・ブラウンズと戦ったこれまでの2試合――どちらも大敗を喫した――で、アレンは5回のターンオーバー(インターセプト4回、ファンブルロスト1回)を喫している。また、ブラウンズ戦では相手にインターセプトリターンタッチダウンとファンブルリターンタッチダウンをそれぞれ1回ずつ決められてしまった。テキサンズ守備陣はブラウンズ攻撃陣に6点しか許さなかったにもかかわらず、試合には27対14で敗れている。

アレンの指揮のもと、すでに苦戦していたオフェンスは明らかに単調なものになり、敗北が確定していた試合終盤になるまでタッチダウンを決めることができなかった。

2週間前にミルズをベンチに下げたとき、スミスHCはその動きについて必ずしも永続的なものではなく、苦戦しているオフェンスを活性化させるための努力だと示唆していた。そして、それはうまくいかなかった。

ミルズは脅威のダラス・カウボーイズ守備陣との対戦が待ち受ける日曜日に向けて先発ラインアップに戻っている。ミルズはダラスですぐに醜態をさらすことになるかもしれない。

今季に先発を務めた10試合でミルズはパス成功率61.9%、2,144ヤード、タッチダウン11回、インターセプト11回を記録してきた。インターセプト数は2試合を欠場したにもかかわらず、NFLで2番目に多い数字となっている。また、2022年シーズンのパサーレーティング(78.1)は有資格のクオーターバック33名のうち30位だ。

率直に言えば、1勝10敗1分のテキサンズが誰を司令塔に据えるかは現時点で大した問題ではない。誰が指揮を執ろうと、オフェンスは悲惨な状況であり、トータルヤードおよびサードダウンコンバージョン率で最下位となっている他、得点でも31位に沈んでいる。しかし、ミルズは2人の中ではより良い選択肢だと言えよう。

キャリア2年目のミルズはバックアップ以上の存在になれることを証明するチャンスでつまずいてしまった。2週間にわたって欠場していたミルズは、テキサンズが将来の先発クオーターバックを獲得するためにドラフト1巡目指名権を使わざるを得なくなる前に、状況を好転させる新たなチャンスを得ようとしている。

【RA】