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ノーハドルオフェンスを「もっと実行する」可能性があるとバッカニアーズHCボウルズ

2022年12月08日(木) 12:08


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Mark LoMogli】

現地5日(月)夜、タンパベイ・バッカニアーズがニューオーリンズ・セインツに劇的な逆転勝利を収めた後、タンパではノーハドルオフェンスをもっと増やした方がいいとの声がより大きくなっている。

クオーターバック(QB)トム・ブレイディが陣頭指揮を執ってテンポよくプレーを開始したことで13点差を覆したことは、バッカニアーズ攻撃陣がノーハドルの状況でより良くボールを動かせるという現実を強調していた。疑問となっているのは、なぜバッカニアーズはそれをもっと頻繁に使わないのかという点だ。

ヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズは火曜日、試合を通してずっとそのようにプレーするのは賢明ではないにせよ、これまでよりノーハドルでプレーする数が多くなる可能性はあるとして次のように述べている。

「これまでにも何度か実行してきた。アトランタ(ファルコンズ)戦でもやっている。カロライナ(パンサーズ)戦かピッツバーグ(スティーラーズ)戦のどちらかでも、少しはやっていたと思う。それをもっと実行していく可能性はある。もちろん、試合中ずっとそうするわけにはいかない。そんなことをしたらディフェンスもスペシャルチームも消耗してしまうだろう。ただ、その方法のいくつかを利用してみることはできる。実際、攻撃ドライブを継続させるためには、あちこちでブロックしてあちこちでプレーすることが重要だ」

急いでプレーを始める状況下で、ブレイディが大部分で自らプレーをコールしているときのバッカニアーズの効率の良さは、目を見張るものがあった。それは相手守備陣がほとんどの場合でありきたりなスキームしか使えなくなるという利点もある。また、そうなればプロテクトに苦戦しているオフェンシブラインにとっても効果的だ。

なぜそれほどノーハドルがうまくいくのかと質問されたボウルズHCは「すべてはクオーターバックから始まる」と答えている。「彼は物事を分析することができる――たくさん見てきたからね。2ミニッツ(ドリル)ではさらに緊張感が高まり、全員が集中することができたと思う。試合中ずっとそうしていたかったが、残念ながらそうはいかなかった。最終的に実現できたのは単純にうれしい」

日曜日に控えるサンフランシスコ・49ers戦でより多くのノーハドルを試みるのは、バッカニアーズにとっては賢明な判断かもしれない。49ersはここ5試合で相手に18点以上を与えず、猛烈な守備を展開してきた。

今季、49ersは被ヤードと被得点で1位につけている。一方、ブレイディはキャリアを通して、プレーオフを含めてシーズン第5週以降に被得点あるいはトータルディフェンスで1位につけていたチームとの対戦で7勝0敗を収めてきた。しかし、バッカニアーズはここ8試合の得点がすべて22点以下となっている。

6勝6敗のバッカニアーズがシーズン第5週以降に初めて勝率.500を超えるには、ブレイディとオフェンスが得点を挙げることが必要だ。日曜日の試合ではもっとノーハドルを活用することがその助けになるだろう。

【RA】