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コマンダースQBウェンツがIRからアクティブ登録、ハイニケのバックアップに

2022年12月13日(火) 10:12


ワシントン・コマンダースのカーソン・ウェンツ【AP Photo/Nam Y. Huh】

ワシントン・コマンダースのクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツが故障者リザーブ(IR)から復帰した。

現地12日(月)にチームからアクティブ登録されたウェンツは今後、タイラー・ハイニケのバックアップを務めることになる。

ウェンツは投球側の手の薬指を骨折したことでシーズン第7週にIRに置かれ、少なくとも1カ月間の欠場を余儀なくされることになった。それを受け、コマンダース攻撃陣の指揮はハイニケに委ねられた。結局、ウェンツはほぼ2カ月間試合に出られず、それはハイニケが先発職を手に入れるための十分な時間を与えることにつながっている。

それを手に入れるのにそれほど時間を必要としなかったハイニケは、活気を失っていたコマンダースをほぼ即座に活発化させた。コマンダースはハイニケが先発を務めた最初の2試合で勝利を収め、それ以降も1敗しかしていない。シーズン第7週から第13週にかけての成績は5勝1敗1分となっている。

ハイニケの成績は信じられないほど素晴らしいとは言えないが、ウェンツがチームの先発としてプレーしていた時よりも、コマンダースの可能性を高めることに貢献してきた。今シーズン、ハイニケは通算でパス212回中131回を成功させて(パス成功率61.8%)1,444ヤード、タッチダウン対インターセプト比で9対5、パサーレーティング86.3をマーク。フィラデルフィア・イーグルスに今季唯一の黒星を与えたことを含め、この成績はコマンダースが数々の接戦を制するのに十分であることが証明されている。ハイニケが司令塔を務めたことで、コマンダースはふらふらと方向性の定まらないチームから確かにプレーオフ進出を目指せるチームへと変貌を遂げた。

一方のウェンツは、近年すっかり慣れきってしまった現実に戻っている。2020年に当時新人だったQBジェイレン・ハーツに先発の座を奪われたウェンツはその後、インディアナポリス・コルツにトレードされた。ウェンツ率いるコルツは2021年シーズンの最後の数週間で惨憺(さんたん)たる結果となり、プレーオフ進出を逃している。その結果、コルツはウェンツをコマンダースに送り出した。

ハイニケが数週間にわたって健康状態を維持すれば、ウェンツはまたしてもサイドラインで過ごすことを想定しながら試合に参加することになるだろう。

【RA】