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辛勝の経験は圧勝よりも“自分たちのためになる”とカウボーイズQBプレスコット

2022年12月13日(火) 11:39


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Tony Gutierrez】

現地11日(日)、ダラス・カウボーイズはわずか1勝しか挙げていない悲惨なヒューストン・テキサンズを打ち負かすために、猛烈な追い上げをする必要があった。

カウボーイズはNFLで最下位のチームから強いられた試練がポストシーズン進出に向けてチームをより強くすると主張しており、この試練におけるポジティブな側面を取り上げている。

オーナーのジェリー・ジョーンズは「それを乗り越えてポジティブな結果を得られるときはいつでも、それに越したことはない」と述べた。

カウボーイズが勝利を飾れず、夢遊病のようなパフォーマンスでNFLの最下位チームに敗れていたとすれば、ジョーンズの心境は察するに余りある。

プレスコットが終盤にこの試合で2回目のインターセプトを喫した後、カウボーイズ守備陣はテキサンズがタッチダウンを決めるのを阻止するなど大活躍を見せた。テキサンズは23対20でリードしているとき、敵陣5ヤード以内にいながらも4回のスナップをタッチダウンに結びつけることができず、カウボーイズに逆転する最後のチャンスを与えている。

その後、プレスコットは攻撃陣を率いて11回のプレーで98ヤードを獲得したタッチダウンドライブを演出。リードを奪い返したカウボーイズは最終的に27対23で勝利を収めた。

プレスコットは大差で勝利するよりも接戦で勝利を収めることの方が長い目で見れば有益だと話している。

「今回の試合はミネソタ(バイキングス)戦や前回の試合の終わり方よりも、いざというときに自分たちのためになると思う。これから先はタフな試合に臨むことになるからね」と語ったプレスコットはこう続けた。「同地区との対戦でも、プレーオフでも、最後の方は今回みたいにワンスコアゲームをしなきゃいけなくなる。自分たちにとってはそういう自信を持って、お互いに信頼し合い、絆を強め続けることが必要になってくる」

ポジティブに捉えるのはいいことではあるが、カウボーイズは試合に負けていた可能性があった。

カウボーイズ(10勝3敗)はポストシーズンで成功する可能性を得るためには日曜日のような試合をしていてはいけないことを理解している。

『ESPN』によると、オールプロに選出された経歴を持つガード(G)ザック・マーティンは次のようにコメントしたという。「ここにいる誰もがそう言うと思う。でも、同時に、こういう試合は最高の学習経験にもなると思っている。追い詰められた状態になって、試合終了間際に勝負を決めるドライブを成功させなきゃいけなくなったとき、そういう経験は将来的に報われるものさ。もう二度とあんな状況に陥りたくはないけど、そうなりながらもやり遂げられたという事実は、このフットボールチームにとって重要だった」

【RA】