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カーディナルスQBマレーはACL断裂でシーズン終了

2022年12月14日(水) 08:58


アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Rick Scuteri】

MRI検査によって、アリゾナが最も恐れていたことが現実のものとなった。

アリゾナ・カーディナルスのクオーターバック(QB)であるカイラー・マレーがニューイングランド・ペイトリオッツに敗れたマンデーナイトフットボールでシーズン終了となるACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂を喫したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地13日(火)に伝えている。その後、報道陣の取材に応じたカーディナルスのヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーがこの負傷について認めた。

「ああ、彼はシーズン終了だ・・・ACLを断裂した」と述べたキングスベリーHCは「本当に不運でつらい状況だし、彼とは昨晩に話した。きつい夜だった」と続けている。

NFLネットワークのマイク・ガラフォロは火曜日に、カーディナルスが先週にワークアウトを行ったQBカーソン・ストロングと練習生としての契約を結んだと報道。

マレーはプライムタイムに行われたシーズン第14週の試合の3つ目のプレーでスクランブルした際、他の選手との接触がない形で負傷した。アップフィールドにカットする代わりに痛みで地面に倒れたマレーの移動にはカートが必要であり、目に見えてつらそうな様子だった。

診断が下された今、マレーがなぜそんなにも感情的になっていたかが明らかになった。マレーは今季序盤にハムストリングの負傷で2試合に欠場しており、今回のACL断裂で2022年シーズンが終了しただけではなく、復帰までのさらに長い道のりに立ち向かう必要がある。

マレーはオフシーズンにカーディナルスと5年2億3,050万ドル(約312億4,128万円)の延長契約を結んでいた。しかし、この契約を結んで迎えた初めてのシーズンは落胆させるものだった。アリゾナは2021年シーズンの序盤にタイトル候補になっていたほどの攻撃陣の能力を再び見いだすことができず、レシーバー勢が入れ替わる中で結束を固めるのに苦戦。また、シーズンの重要な時期の2試合で、先発をベテランのコルト・マッコイに頼らざるを得なかった。

マレーの復帰は、アリゾナが事態を好転させるための一番の希望だった。しかし、その仕事は残るシーズンで先発を務めるマッコイに再び委ねられている。

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