カーディナルスDEのJ.J.ワットが2022年シーズン終了後の引退を表明
2022年12月28日(水) 07:07アリゾナ・カーディナルスのディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットが現地27日(火)、2022年シーズンをもって現役から退くことを発表した。
タンパベイ・バッカニアーズに敗れたシーズン第16週サンデーナイトフットボールがNFL最後のホームゲームとなったJ.J.ワットは「心は愛情と感謝で満たされている。間違いなく名誉なことであり、喜びだった」とツイートしている。
Koa’s first ever NFL game.
My last ever NFL home game.My heart is filled with nothing but love and gratitude. It’s been an absolute honor and a pleasure.
— JJ Watt (@JJWatt) December 27, 2022
いずれプロフットボールの殿堂入りを果たすであろうJ.J.ワットは2011年にヒューストン・テキサンズがドラフト1巡目指名してNFL入りを果たすと、その能力をいかんなく発揮してきた。キャリア最初の5シーズンでサック74.5回、フォーズドファンブル15回、インターセプト1回、タックル299回を記録し、年間最優秀守備選手賞を3度受賞している。5シーズン合計74.5回のサックは1982年以降で2番目に多く、J.J.ワットの記録を上回っているのは殿堂入りしているレジー・ホワイトだけだ。
2012年から2015年までの4シーズンで見ると、サックは18.5回、クオーターバックヒットは90回、タックルフォーロスは51回、それぞれ他のプレーヤーより多くマークしている。
テキサンズ時代は容赦ない力を見せつけ、攻撃ポイントでブロックされず、オフェンシブラインマンを手玉に取ってきた。2011年のプレーオフでアンディ・ダルトンから奪ったピックシックスはテキサンズの歴史に残る名プレーとして知られている。
絶頂期のJ.J.ワットはたった1人で相手のゲームプランを破壊し、試合を完全に支配していた。いちディフェンシブラインマンとしては不思議な快挙と言えよう。J.J.ワットのキャリア初期の支配力は他の追随を許さないレベルだった。2014年のMVP投票では守備選手としては極めて珍しい多くの票を集め、最終的に2位につけている。
年間最優秀守備選手賞を3回、オールプロのファーストチームに選ばれること5回、プロボウル5回の記録を残してJ.J.ワットは引退する。サック数で1位に輝いたシーズンは2度あり、年間最優秀守備選手賞を3回受賞したNFL史上3人目(他にはローレンス・テイラーとアーロン・ドナルド)として、5年後のゴールドジャケット獲得は確実だろう。J.J.ワットが殿堂入りの資格を得るのは2028年の予定だ。
【C】