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レイダース、オフシーズンにQBカーのトレードを模索か

2023年01月02日(月) 03:40


ラスベガス・レイダースのデレック・カー【AP Photo/Don Wright】

ラスベガス・レイダースの今季が残り2試合――プレーオフ進出の可能性も数字上は残されている――となった今、オフシーズンに向けた計画が明らかになりつつある。

情報筋によれば、レイダースはクオーターバック(QB)デレック・カーのトレードオプションを模索すると見られている。2014年シーズンからレイダースのほぼすべてのレギュラーシーズンゲームに先発出場してきたベテランのカーだが、2023年は新天地に向かう可能性が高そうだ。

シーズン第17週に対戦するサンフランシスコ・49ersとの試合は、カーに代わって、ジャレット・スティッドハムが先発に指名されており、スティッドハムにとっては残り2試合が来季に向けて活躍をアピールするチャンスになる。一方のカーは集中を乱さぬようにラスト2試合はチームを離れている。

とはいえ、昨季後に49ersが非公式ながらQBジミー・ガロポロに別れを告げたにもかかわらず、今季もサンフランシスコにとどまったように、カーがレイダースに残留するシナリオもいくつかあり、カーにとっては可能性の高い結末かもしれない。

2022年シーズンが終了次第、来シーズンに向けた準備が本格化する中で、カーの今後が注目されるのは間違いない。来るオフシーズンのフリーエージェント(FA)やトレードで獲得できるクオーターバックとして、トム・ブレイディ(タンパベイ・バッカニアーズ)、ガロポロなど実績あるベテランスターターたちにカーが加わることが予想されている。

レイダースのヘッドコーチ(HC)を務めるジョシュ・マクダニエルはカーをベンチに下げた理由を明確化しており、その決断をオーナーのマーク・デイビスも支持していると関係者が明かしている。

マクダニエルHCは先週、報道陣に「現状に満足している者はいないが、今は出場経験の少ない若い選手を評価する機会だと考えている。デレックは素晴らしかった。今のシナリオや状況は彼も理解してくれている」とコメント。

3度のプロボウラーであるカーがかつて、他のチームでプレーするくらいならばフットボールを辞めると発言したのは有名な話だ。ただ、間違いないのはカーに引退の予定はまったくなく、このような形で去るつもりもないこと。関係者によれば、カーは親しい人々にこれから最高のフットボールができるようになると伝えているという。

カーに関する決断は急ぐ必要がある。というのも、シーズン前に調印した3年1億2,150万ドル(約159億3,000万円)の契約延長の条件に基づけば、ウェイバー期間の3日目、あるいは、スーパーボウルの3日後にロースター登録されていた場合、2023年の基本給3,290万ドル(約43億1,360万円)と750万ドル(約9億8,330万円)が追加される2024年の基本給を完全保証することになっているからだ。

トレードするのか、トレードが成立しない場合は完全放出するのか、いずれにせよ、この先どうしていくかの判断が先にくだされるだろう。

新リーグイヤーが幕を開けるまでトレードが正式に成立することはないものの、3月中旬に最終決定される前に原則合意されるのが通例だ。カーの契約にはノートレード条項もあり、そういった取引を実行するにはそれぞれがすべて同じ考えである必要がある。

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