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ジェッツQBウィルソンを「辞めさせるつもりはない」と主張するサラーHC

2023年01月02日(月) 04:10


ニューヨーク・ジェッツのザック・ウィルソン【AP Photo/Seth Wenig】

先の12月22日(木)にジャクソンビル・ジャガーズに屈辱的な敗北を喫したニューヨーク・ジェッツのロバート・サラーHC(ヘッドコーチ)はクオーターバック(QB)ザック・ウィルソン支持を表明した。

「彼を辞めさせるつもりはない」と主張するサラーHC。

ドラフト全体2位指名を受けてジェッツ入りしたウィルソンは現地1日(日)に行われるシアトル・シーホークス戦にインアクティブとなっており、プレーオフ進出に望みをつなぐ手始めとしたいシーホークス戦の勝利に向けて、先発はマイク・ホワイトが任されている。

しかしながら、情報筋によれば、サラーHCの発言は組織としての見解を示しているという。さらに、オフシーズンに向けたチームのプランも、それに応じるように計画されているとのことだ。

情報筋は、ジェッツのジェネラルマネジャー(GM)を務めるジョー・ダグラスは来るオフシーズンにウィルソンを売り出す計画を立てていないと話している。チームはウィルソンが素晴らしいハードワーカーであると見ており、優れたチームメイトであり非常に賢明とも考えているようだ。降格にうまく対応し、取り組み続けてきた。

とある関係者は「彼はもっと良くなっていくだろう」とシンプルに言う。

誰にも未来は予測できない。もっと言えば、NFLのオフシーズンは常に予期せぬことが起きる。ただ、今回のプランは計画通りなのだ。それは十分に理にかなっていると言えよう。

2年前、ジェッツはウィルソンがドラフト2位で指名されるに十分な才能を持っていると信じていた。ダグラスGMもサラーHCも、そのスタッフも同意していた。ウィルソンは精度に問題を抱え、成長を遅らせてしまう悪いタイミングでの負傷、全体的に一貫性のないプレーなど、多くのハードルに直面している。

先発としての戦績は5勝4敗だ。

今季、ホワイトが先発を務めるかたわら、ベンチを温めてきたウィルソンだが、活躍していたホワイトが肋骨3本にヒビが入って戦線離脱を余儀なくされ、ウィルソンに先発出場のチャンスがめぐってきた。寒い雨の試合となったジャガーズ戦でウィルソンがパス18回中9回成功、92ヤードにとどまり、インターセプト1回を喫した結果、サラーHCはクリス・ストレベラーを投入して反撃のきっかけを作った。

また、契約状況も関係している。ウィルソンの4年間、3,520万ドル(約46億1,216万円)のルーキー契約はすでに受け取った2,290万ドル(約30億0,052万円)の契約ボーナスを含めて完全保証されている。次の2年間で受け取ることになっている931万ドル(約12億1,986万円)も完全保証だ。そのため、ウィルソンを誰かとトレードするには相手がそれを引き取らなければならない。

来るオフシーズンに結論を下すにあたって期日はない。23歳のウィルソンを育てるべく、ジェッツがOTA(チーム合同練習)やミニキャンプ、トレーニングキャンプでウィルソンを戻すのは容易だ。今のところはその方向性に進んでいるようだ。

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