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ファンから拍手喝采を浴びたのは“特別な瞬間”だったとジャイアンツQBジョーンズ

2023年01月03日(火) 09:54

ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズ【AP Photo/Seth Wenig】

現地1日(日)、ニューヨーク・ジャイアンツはインディアナポリス・コルツに38対10で圧勝したことで2016年以来となるプレーオフ出場を決めた。ジャイアンツファンはその結果をもたらしたクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズにセレナーデを歌っている。

試合終了まで残り7分30秒ほどのところで、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールはドライブ中にジョーンズをフィールドから離脱させた。このとき、ジャイアンツファンはチームのクオーターバックに熱狂し、チームメイトは彼の周りに群がっていた。

ジョーンズはそうしたカーテンコールについて「あれは特別な瞬間だった」と語っている。「多くの努力を重ねてきたたくさんの仲間たち。確実に、俺たちは厳しい時期を乗り越えてきたし、こっち側にいられるのは確かに気分がいい。あいつらとの特別な瞬間。このチームを本当に誇りに思っているし、自分たちが今日、成し遂げたことを誇りに思っている。その一部になれたことに感謝している」

これはジョーンズにとって素晴らしい逆転劇だと言えよう。デューク大学出身のジョーンズはキャリア最初の3シーズンを通して精彩を欠く攻撃陣の中で苦戦を強いられていたことから、チームから5年目オプションを行使されなかった。ところが、ダボールHCの指揮下で活路を見出したジョーンズは、悩みの種となっていたターンオーバーの問題を解決し、精度の高い動きを見せているほか、自身の回避能力を生かすタイミングを心得ている様子を見せている。

プレーオフ進出を決めた日曜日のパフォーマンスはその成長の集大成となった。ジョーンズはパス24回中19回を成功させて177ヤード、タッチダウン2回、インターセプト0回を記録した上で、ランでも91ヤード、タッチダウン2回をマーク。コルツ戦はジョーンズにとって2回以上のタッチダウンパスをマークしてインターセプトが0回だった今季3度目の試合となっている。ジョーンズがこれまでの2シーズンでそのような結果を残した試合は一度もなかった。

ジョーンズが素晴らしいプレーを見せたことで、ジャイアンツのフロントオフィスは現在、ジョーンズとランニングバック(RB)セイクワン・バークリーの両方とオフシーズン中に再契約を結ぶ責任を負っている。

ダボールHCの初年度ということもあり、ジャイアンツはプレーオフ進出への期待値が低い状態で今シーズンを迎えた。彼らが新体制の初期段階にあることに変わりはないが、ポストシーズン進出を祝いながら臨機応変にチームを構築していくことはできるだろう。

バークリーは「正直に言うと、俺たちにこれを達成するチャンスを与えてくれたのは、組織のメンバー以外にいない」と話しており、「俺たちはただシナリオに忠実に従い、お互いを信じ続けて自分たちに機会を与えた。そして、やり遂げたんだ」と続けた。

【RA】