バッファロー・ビルズは現地5日（木）朝、シンシナティ大学医療センターで治療にあたっている医師たちによると、月曜日に行われたシンシナティ・ベンガルズとの試合中に心停止に陥ったセーフティ（S）ダマー・ハムリンが「過去24時間の間に著しい回復を示した」こと、そして「神経学的に損傷を受けていないと見られる」ことを発表した。

チームは声明の中で「まだ重篤な状態ではあるものの、神経学的には損傷を受けていないことを実証している」と説明。「彼の肺は回復を続け、着実に前進している。これまでに寄せられた愛情と支援に感謝している」と続けた。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートは木曜日、ハムリンが水曜夜に目覚め、反応を示し、親しい人たちの手を握っていると報じた。

ベンガルズ戦の第1クオーターにタックルを決めたあと、自力で立ち上がった直後にフィールドに倒れ込んだハムリンは月曜夜から入院している。ビルズによれば、一時心停止に陥ったハムリンはフィールド上で心拍が再開したあと、救急車でシンシナティ大学医療センターに搬送され、さらなる検査と治療を受けたとのこと。ハムリンが病院に搬送されたあと、NFLはビルズ対ベンガルズ戦の延期を決めている。

ビルズが声明を発表する直前には新人コーナーバック（CB）カイイル・イーラムが『Twitter（ツイッター）』を通してハムリンの容体に関するポジティブなニュースを投稿していた。

「みんなの大事な人は良くなっている。目が覚めて、さらなる回復の兆しを見せている。神様に感謝する。これからも祈り続けてください。3（ダマー・ハムリン）に愛をこめて」

Our boy is doing better, awake and showing more signs of improvement. Thank you God. Keep the prayers coming please. All love 3!

— Kaiir Elam (@kaiirelam5) January 5, 2023

ハムリンの代理人も木曜朝に声明を発行し、次のように述べている。

「全国から寄せられたダマーへの声援は本当に胸を打たれるものがあります。電話、メッセージ、メールなど、本当にありがとうございます。ダマーは一晩でかなり回復しました。緊急救命隊の皆さん、医師の皆さん、病院の方々、このプロセスで役割を担ってくださったすべての方々に心から感謝申し上げます。どうかダマーのために祈り続けてください。お伝えすべき情報があればお知らせいたします」

NFLネットワークのマイク・ジアルディは木曜未明、ハムリンの父マリオさんが水曜日にビデオカンファレンスを通じてビルズのチームに対応したことを伝えていた。

ハムリンを悲劇が襲った月曜夜以降、ハムリンが運営するコミュニティ基金“The Chasing M’s Foundation（ザ・チェイシング・エムズ基金）”には次々と寄付が送られている。この基金はもともと2020年にハムリンが生まれ故郷であるピッツバーグのコミュニティに向けたトイドライブ（おもちゃの寄付）のために“GoFundMe（ゴーファンドミー）”上で立ち上げたものだが、現在は“ダマーのコミュニティの取り組み、およびダマーの現在の闘い”の寄付として受け付けられている。

ビルズは水曜日にミーティングとウオークスルーの練習に取り組み、木曜日には全体練習に臨む予定だ。

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