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未来は決まっていないとパッカーズQBロジャース、思い出を一つ増やすことに集中

2023年01月06日(金) 09:33

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Morry Gash】

グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)であるアーロン・ロジャースには、パッカーズが予想外のポストシーズン進出を決めると信じるに足る理由がある。

4勝8敗から9勝8敗に立て直すのは簡単な仕事ではないが、去る日曜日の夜にデトロイト・ライオンズを倒したことで、それが可能になったのだ。

明るい空が垣間見えたのはさておき、2022年シーズンは広い範囲のどこかで終わることになる。早ければ今週末から、最も勝ち進んだとしてアリゾナ州グレンデールで行われる第57回スーパーボウルまでのどこかで。このシーズンを終わらせないため、これまでにランボー・フィールドで多くの勝利を積み上げてきたロジャースは、もう一度おなじ場所で白星を挙げる必要がある。

ロジャースには、それが最後の勝利になる可能性があると分かっている。

『Wisconsin State Journal(ウィスコンシン・ステート・ジャーナル)』によれば、ロジャースは現地4日(水)に「とにかく、未来がどうなるかは分からないからね」と語ったという。

「だが、そのことを考えるときには、感謝しかない。悔いとか悲しみじゃなく、自分がここで過ごしてきた時間や、フィールドでの信じられない思い出に対する感謝だけだ」

「素晴らしい思い出がたくさんあったけれど、まだ(次のシーズンについては)決めていない。誰もが、未来については決めていないんだ。ただサンデーナイトを楽しみ、できればもう少しプレーしたいところだ」

ロジャースにとっては前向きな1カ月であり、気難しい様子が目立っていたクオーターバックは、チームに対する信頼がにじみ出る優れたベテランのリーダーへと変貌した。試合後のインタビューでは目に見えて明るい雰囲気であり、外部からの疑い深い声は“さあ、どうだろうね”の一言でいなしている。

プレーオフ進出が決まれば、素晴らしいストーリーになるだろう。一方で、ロジャースは未来についてのやりとりが毎年恒例になる年齢に達している。

以前、ロジャースはパッカーズに緊急の動きをとらせるために、シーズン末のこのやりとりを利用することができた。しかし、それによってドラフト1巡目の武器が手に入ったわけではなく、トップピックをロジャースの将来的な後継者に使うというチームの決断は状況を改善しなかった。

だが、それはロジャースとパッカーズの双方にとって過去の話だ。新しい契約、2021年のワイドレシーバー(WR)ランドール・コブの帰還、新人WRクリスチャン・ワトソンの開花(そして、同じくルーキーWRであるロミオ・ドゥブスの秘めたポテンシャルがはっきりと見えていること)によって、パッカーズはちょうど間に合うところで軌道に戻ってきた。

2022年シーズンが終わった後については、ロジャースは何も保証しておらず、そのシーズンもすでに新年を迎えている。しかし、ロジャースが集中しているのは日曜日の試合だけであり、以前はもう終わったかのように見えていたパッカーズのシーズンをそこで続けようとしている。

「シーズンが終わった後に、考える時間を取るさ」とロジャースは言う。

「ここランボーにはたくさんの素晴らしい思い出がある。日曜日にもう一つ加えたいね」

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