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ベアーズオーナーのバージニア・ハラス・マッカスキーが100歳を迎える

2023年01月06日(金) 10:19


シカゴ・ベアーズオーナーのバージニア・ハラス・マッカスキー【NFL】

シカゴ・ベアーズのオーナーであるバージニア・ハラス・マッカスキーが現地5日(木)に100歳を迎え、年齢が3桁となる最高齢のNFLフランチャイズオーナーとして新年を迎えた。

ベアーズはすでにプレーオフから脱落しているため、日曜日のミネソタ・バイキングスとのホームゲームでマッカスキーは40シーズン目を終えることとなり、リーグで最も長い在任期間を持つオーナーとなる。彼女は当初、オーナーを継承する予定ではなかったことを考えると、これはかなり驚くべきことと言える。

マッカスキーは1920年に選手兼コーチとして当時ディケーター・ステイリーズとして知られていたフットボールチームに入団したジョージ・ハラス・シニアの長子だ。マッカスキーはその3年後の1923年に生まれ、60年間にわたってオーナーを務め、フランチャイズ史上最も勝利したコーチになった父親から、家族のチームについて学びながら育った。(ハラスは現在、プレーオフを含めた通算勝利数でドン・シュラとビル・ベリチックに次ぐ3位につけている)。しかしながら、マッカスキーはもともと父親からチームのオーナーシップを受け継ぐ予定ではなかった。弟のジョージ・“マグズ”・ハラス・ジュニアが後継者として30年近くフロントオフィスで働いていたが、1979年に心臓発作で急死してしまった。その4年後にジョージ・シニアが他界すると、マッカスキーはフランチャイズの主要オーナーに就任し、現在に至っている。

“パパ・ベアー”の愛称で親しまれた父親と同じようにマッカスキーの人生もベアーズのフランチャイズに象徴されている。オーナーを務めてきた40年の間にベアーズは14回のポストシーズン進出を果たし、11回のディビジョン優勝と2回のスーパーボウル出場を成し遂げた。NFLで最も伝説的なチームの一つとしてとして知られる1985年のベアーズは第20回スーパーボウルでニューイングランド・ペイトリオッツを46対10で圧倒している。1984年から1988年にかけて5年連続でディビジョン優勝を果たした間に獲得したこのタイトルは、現在でもベアーズの唯一のスーパーボウル優勝となる。ただし、AFL(アメリカン・フットボール・リーグ)とNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の合併前には8回優勝している。ベアーズは2007年2月に2度目のスーパーボウルサンデーを迎えたが、クオーターバック(QB)ペイトン・マニング率いるインディアナポリス・コルツに29対17で敗れた。

マッカスキーのオーナーシップの間にベアーズを代表する数多くのスター選手たちがプロフットボールの殿堂入りを果たし、その数は30人と、NFLのフランチャイズの中で最多を数える。ランニングバック(RB)ウォルター・ペイトン、ディフェンシブエンド(DE)リチャード・デント、ラインバッカー(LB)のマイク・シングレタリーとブライアン・アーラッカーなどがその代表的な選手だ。

現在マッカスキーはNFLで最年長および最も在籍年数の長いオーナーであると同時に、12人の女性オーナーのうちの1人でもある。

バージニア・ハラス・マッカスキーは米国スポーツの歴史上、最も著名なオーナー一族の家長と言えよう。100歳の誕生日には彼女が歩んだ真のフットボール人生が祝福される。

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