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QBの状況を常に把握しておきたいと望むWRアダムス、レイダースには残留希望

2023年01月06日(金) 10:23

ラスベガス・レイダースのデイバント・アダムス【AP Photo/David Becker】

クオーターバック(QB)デレック・カーがラスベガス・レイダースを離れることがほぼ確実となっている中、ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスがシルバー&ブラックに残り続けるのかどうかが疑問視されている。

前回のオフシーズンにグリーンベイ・パッカーズからカー率いるレイダースにトレードされたアダムスは、クオーターバックの去就が自分に影響を与えることはないと話しながらも、レイダースの次期フランチャイズQBに関する意思決定については常に把握しておきたいと思っていると現地4日(水)に明かした。

「たぶん、デレックがここにいなかったら、本来、ここにいることも、行き着くこともなかったと思う」とコメントしたアダムスはこう続けている。「でも、必ずしもそれは、あいつがいなくなったら自分もいなくなるということを意味しているわけじゃない。あいつは俺の友だちだ。もちろん、俺は何があっても彼の味方だ。それは現時点で十二分に明確になっている。あいつのことも、あいつがこれから進んでいく方向性もすべて応援している」

「でも、もちろん、あいつがレイダースの一員になる前からこのチームでプレーすることは自分の夢だったし、今のところは、ここでうまくやって、ここでやっていることを続けて自分自身を成長させたいし、チームが成長してより良くなっていくところも見たいと思っている」

シーズン開幕前にグリーンベイからラスベガスにトレードされた後、5年1億4,125万ドル(約188億4,289万円)の契約を結んだアダムスは、今季通算でキャッチ95回、タッチダウン14回、フランチャイズレコードとなる1,443ヤードを記録してプロボウル選出を果たしている。

パロアルト高校に通っていたアダムスは少年時代にレイダースのファンだった。水曜日に自ら指摘していたように、アダムスはカーの存在を知る前からレイダースを応援していたのだ。フレズノ州立大学で共にスター選手として活躍した2人は、カーが昨季のプレーオフで敗れたことを受けてアダムスを勧誘したことで2022年に再会を果たしている。そのため、シーズン第17週を前にカーがベンチに下げられたことに対してアダムスが少しばかり腹を立てたのも不思議ではなかったと言えよう。

サンフランシスコ・49ers戦ではカーに代わってジャレット・スティッドハムが先発の座に就いた。以前、ニューイングランド・ペイトリオッツでバックアップを務めていたことから、すでにレイダースのヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズのオフェンスを経験したことがあったスティッドハムは、パス34回中23回を成功させて365ヤード、タッチダウン3回、インターセプト2回と好成績を収めている。アダムスはそのうち7回のパスをキャッチして153ヤードをマーク。それには2回のタッチダウンキャッチも含まれていた。

アダムスは殿堂入りが確実視されているアーロン・ロジャースだけではなく、カーや、ブレット・ハンドリーあるいはスティッドハムのようなバックアップ選手とプレーするときも変わらず輝きを見せている。

2023年に誰がボールを投げることになろうとも、アダムスはただフランチャイズの方向性に関連する情報をつかんでおきたいだけなのだ。

アダムスはQBポジションの今後についての情報を常に知っておきたいという願望について次のように語っている。「自分、ジョシュ、(ジェネラルマネジャー/GMのデイブ)ジーグラーは、みんないいエネルギーを持っていて、俺はそれに本当に感謝しているし、彼らにもそう伝えている。彼らは何もする必要はない――俺はフロントオフィスの一員じゃないからな。でも、俺がここに来た理由を彼らが知っているのは明らかだ。こういうステップは、自分自身や自分の個人的なキャリア、そして最終的に追い求めようとしているもの、つまりリングを手に入れることにとって、とても意味のあることなんだ」

「俺たちはお互いをよく理解していて、それがこのプロセス全体に役立っている」

レイダースの2022年シーズンは残すところあと1試合となったが、全体のプロセスとしては、ここからが始まりだと言えそうだ。

【RA】