現地2日（月）に実施されたシンシナティ・ベンガルズとのマンデーナイトフットボール（MNF）でバッファロー・ビルズのセーフティ（S）ダマー・ジャクソンが心停止に陥ってから初めて、ビルズのヘッドコーチ（HC）であるショーン・マクダーモットとクオーターバック（QB）ジョシュ・アレン、コーナーバック（CB）デーン・ジャクソン、センター（C）ミッチ・モースが木曜日に公の場で話をした。

この記者会見に先立って、月曜日からシンシナティ大学医療センターに入院しているハムリンが著しく回復したとの知らせが入っており、4人は安堵と楽観の気持ちを語っている。

「この記者会見はわれわれが愛するダマー・ハムリンについてのものだ」と語りだしたマクダーモットHCは、ハムリンの治療にかかわった多くの人々への感謝を示しつつ、こう続けている。

「彼の両親であるマリオとニーナ、そして彼らの家族のためのもの。われわれはこの期間を通じて彼らのために祈り続けており、ダマーはわれわれの一番の関心であり続けている。この3日間にわれわれが目にした信念、希望、愛はまさに驚異的だった」

アレンはマンデーナイトフットボール中にフィールドに倒れたハムリンがCPR（心肺機能蘇生）を受け、救急車でシンシナティ大学医療センターに搬送されたときの、感情が揺さぶられた瞬間や、自分やチームメイトたちがどれほどの恐れを抱いたかを語っている。

「俺はだいたい、質問に感情的な答えをするのは好きじゃないけれど、あの光景は何度も頭の中で繰り返されている」と言うアレンは、こう続けた。

「その質問に答えるのは難しいし、俺が本当のところはどう感じていたかを表現するのも、チームメイトたちがあのときどう感じていたかを表現するのも難しい。決して忘れられないようなことだったけれど、ダマーがよくやっているのは分かってる。彼自身に戻るには、彼はいろいろな物事に対処し、一つ一つ続けていかなきゃならない。俺たちは今朝ニュースを聞いて、一日を落胆して過ごすことになるような話はなかった。彼と彼の家族のために、俺たちはものすごくうれしく思っている。俺たちはただ、彼に愛を伝えたい。いつなのかは分からないけど、次のチャンスに。彼にもうじき会えるなら、最高さ」

水曜日にベンガルズのザック・テイラーHCがそうしたように、アレンはマンデーナイトにマクダーモットHCが見せたリーダーシップを称賛している。

「彼がどう対処したかを見れば、彼はああいう状況に対処するのに完ぺきな人間だった。彼が何をやったか、彼がロッカールームで俺たちに何を話したかについて、言い尽くすことはできない。明らかに、誰も経験したことのない、誰にも備えができていない、恐ろしい状況だった。そういうことについて訓練することなんてできない。実際に起こるまで、そういう状況に身を置くことなんてできないんだ。何が起こっているかも分からずに出てきて、チェックリストを確認し、一体となって彼の命を守ろうとしたトレーニングスタッフに感謝したい」

「あのフィールドにいて、心配でたまらなかった。ブラザーのことを思って、つらかった。たくさんの悲しみを共有していた。でも、前の質問に戻れば、新しい知らせ――そして、ポジティブな知らせ――が、それまで感じていた苦痛や緊張をすごく和らげてくれる。とにかく、コーチは誰よりも完ぺきに対処していた」

子どもの頃からハムリンのことを知っていて、ピッツバーグ大学のチームメイトでもあったジャクソンは、友人について「あいつはファイター。ウォーリアーだ。みんなを勇気づけるヤツ。あいつのことを考えただけで、俺は笑顔になる」と話している。

ビルズは水曜日にウオークスルー、木曜日に本格的なセッションを行った。モースはフットボールの活動に戻ることが“癒やし”だったと話しつつ「感情は遅れてやってくるかもしれない。感情はいろいろなときに出てくるかもしれないが、それは問題ない」と述べている。

ビルズはアメリカ東部時間8日（日）13時からニューイングランド・ペイトリオッツを迎え討つことになっている。マクダーモットHCとアレンの両名が、チームにはプレーの準備ができているとの考えだ。2人は木曜日にもたらされたハムリンについての朗報や、ハムリンの父であるマリオ・ハムリンさんのメッセージに触れている。マリオさんは、ダマーは彼らが前に進むことを望むだろうと語ったという。

「ダマーのお父さんがチームに話をしてくれて、そのメッセージは、チームは自分たちが決めた目標に再び集中する必要がある、というものだった」とマクダーモットHCはコメント。

「ダマーはそういう道を望むだろうと。私なりに言い換えているが、それには今週のニューイングランドとの試合が含まれる。それが助けになったし、そこに今日のニュースがあって、ジョシュが触れたようにわれわれが今週末の試合に再び集中する上で大きな助けになった」

アレンも自らのコメントの中でこう話している。

「マリオさんが俺たちチームと話をしてくれて、彼が言ったことというか、実際には彼は話したんじゃなくて、俺たちに求めたんだ。そこに出て、自分たちのベストの能力で突撃する、という彼の求めを拒むことなんてあり得ない。もちろん、俺たちはプレーする。多分、今よりも少し軽くなった心で。今日のニュースを知ってうれし泣きした。それは言っておこうか。とにかく、それが（ダマーが）望んでいることだと知った。それが彼のお父さんが望んでいることだ。みんなが心を奮い立たせてそこへ行くだろう」

「俺たちは3（ハムリンのジャージーナンバー）のためにプレーしたい」とアレンは語った。

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