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呼吸管が外されたダマー・ハムリン、ビルズのチームメイトと短時間ながら会話を楽しむ

2023年01月07日(土) 04:09


バッファロー・ビルズのダマー・ハムリン【AP Photo/Kamil Krzaczynski】

現地2日(月)に行われ、後に中止が決定したバッファロー・ビルズとシンシナティ・ベンガルズの試合中に心停止に陥ったビルズのセーフティ(S)ダマー・ハムリンについて、ビルズはシンシナティ大学医療センターの医師の情報として、木曜夜に呼吸管が外され、「回復が著しく進んでいる」と発表した。

ビルズは「彼の神経学的な機能は損傷を受けておらず、家族や医療チームの方々と話せている」と述べた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはハムリンが金曜朝にチームにメッセージを届け、『FaceTime(フェイスタイム)』で複数のチームメイトと会話する時間を楽しんだと伝えている。

また、NFLネットワークのキャメロン・ウォルフは金曜朝にハムリンの家族からハムリンの容体について最新情報を聞いたとし、次のように報告している。

「今朝の彼らは本当にうれしそうで、呼吸管が取り外され、家族が彼の兄弟たちと呼ぶ人々と会話したことに感動したとのこと。そして“大喜びしているという言葉以上にこの感情をうまく表現できない”とも話していた」

ビルズのヘッドコーチ(HC)を務めるショーン・マクダーモットも、ハムリンがチームと話すシーンを説明するにあたって「正直、言葉で十分に表す」のは難しいと明かしている。

「最高だよ。何よりもまず、自分自身の目でダマーの姿に触れられたことは本当によかった。それを待ち望んでいたわけだし、それを目にしなければならないという風にも思っていて、こう言うのは・・・悪いように聞こえるので嫌いなのだが、それでも・・・部屋に集まった選手やスタッフ、チームのみんなのリアクションを見ると、彼らはわれわれがそんなことをするなんて知らなかったし、ダマーの医療スケジュールを考えると、実際にそれが実現できるのかどうか確実にしたかった。私が、お楽しみがあるぞ、と言ったとき、みんなの目にこれから起こるであろうことを予期するような表情が浮かんでいた。Zoomをつないで、彼がスクリーンに映ると、実はこれはアシスタントトレーナーのタバニ(リチャーズ)が手伝ってくれるという素晴らしい仕事をしてくれたおかげなのだが、選手たちのリアクションを見ると、思わず立ち上がって拍手を送ったり、何か叫んだり、そうして数秒間の本当に最高の雰囲気を味わった」

また、マクダーモットHCによると、ハムリンはビルズのミーティングルームのメインスクリーンに映し出されると、彼のトレードマークのひとつであるフレックス(キメポーズ)を披露したという。

「流れは覚えていないが、彼の状況を想像すれば分かるようにそれほど長いやり取りではなかったものの、ハンドサインやハンドジェスチャーをして見せてくれた。私が笑ってしまったのは、彼がすぐにみんなにこうやった(カメラに向かってキメた)ことだ。みんなにそれを披露していたのだろうと思う。彼にはみんなが知っている十八番がいくつかあって、それをやっていた。たぶん、一番はハートマークを作っていたことかな。サムズアップもしていたね。その最中に、ご想像通り少し聞き取りにくかったとはいえ、彼の口から“I love you boys(みんな大好きだぜ)”という言葉を聞いた。当然、みんなはそれに夢中だ」

また、ビルズのジェネラルマネジャー(GM)であるブランドン・ビーンは金曜日にハムリンがチームメイトとやり取りする場面を目にして鳥肌が立ったと明かした。水曜日までハムリンに付き添ってシンシナティにとどまったことを聞かれると、ビーンGMはその選択について「シンプルなこと」と説明した。

「自分の息子に何をしてもらいたいか」を考えたのだとビーンGMは言う。

シンシナティ大学医療センターの医師は5日、カンファレンスコールを開き、ハムリンが「相当の回復」を見せていることを明かしている。

金曜日にもたらされた新たなニュースはハムリンのリカバリーがポジティブな方向に進んでいることを示している。

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