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2023年ドラフト全体1位指名権はベアーズの手に

2023年01月09日(月) 10:37

シカゴ・ベアーズ【NFL】

76年ぶりにシカゴ・ベアーズがNFLドラフト全体1位指名権を確保した。

現地8日(日)、ベアーズ(3勝14敗)がミネソタ・バイキングスに敗れ、ヒューストン・テキサンズがインディアナポリス・コルツに逆転勝ちを収めた。これにより、ベアーズは2023年ドラフト全体1位指名権を獲得する立場となっている。テキサンズ(3勝13敗1分)は全体2位指名権を確保した。

最初の14試合でわずか1勝と1分しか得られず、シーズン第10週以降にトップ指名権を手に入れる位置についていたテキサンズは、シーズンの大半で全体1位指名権を確保する最有力候補と見られていたが、シーズン第16週にテネシー・タイタンズに勝利したことで、ベアーズがその位置につく可能性が生まれた。

ベアーズはシーズン第7週のプライムタイムに実施された試合でニューイングランド・ペイトリオッツにまさかの勝利を挙げた時点で3勝4敗となっていたが、それ以降は10連敗している。そのうち6試合はホームで実施されたものだ。テキサンズのヘッドコーチ(HC)ラビー・スミスにとってホームカミングとなったシーズン第3週の試合で、ベアーズはソルジャー・フィールドにてテキサンズを破っていた。

ベアーズファンは今、チームが全体1位指名権を獲得するのに貢献してくれた元コーチに感謝しているかもしれない。ベアーズは過去に2度、ドラフト全体1位で指名しており、1941年にはミシガン大学の伝説的選手だったトム・ハーモンを、1947年にはオクラホマA&M大学出身のボブ・フェニモアを獲得している。しかし、ハーモンはベアーズの一員として一度も試合に出場することはなく、フェニモアは1シーズンだけプレーした。

ベアーズのジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ポールズは今度こそトップピックでより良い結果を得たいと望んでいる。とはいえ、ベアーズはこのまま全体1位で指名するのだろうか。あるいは取引につながるような活発なトレードが行われるのだろうか。

テキサンズはドラフト上位でクオーターバック(QB)を指名する可能性のあるチームの1つだ。また、テキサンズはクリーブランド・ブラウンズにQBデショーン・ワトソンをトレードした際に得たドラフト1巡目指名権および3巡目指名権も保持している。

ベアーズはまだQBジャスティン・フィールズを2023年の先発として支持する姿勢を公には示していないため、全体1位でクオーターバックを指名する可能性は確かにある。しかしながら、今季のフィールズはパサーとしての成長を見せただけではなく、ランでは15試合で1,143ヤード、タッチダウン8回を記録するなど、歴代のクオーターバックの中でも特に優秀な成績を収めた。

全体1位で指名するにしても、トレードダウンするにしても、ベアーズが別の道を歩む選択をした場合、彼らには対応すべきニーズがいくらでもある。ベアーズはディフェンスをアップグレードする必要がある一方で、オフェンシブラインやワイドレシーバー(WR)ポジションにも問題があるのだ。

カンザスシティ・チーフスが2013年ドラフト全体1位でセントラルミシガン大学出身のオフェンシブタックル(OT)エリック・フィッシャーを指名したとき、ポールズGMはチーフスでカレッジスカウティングコーディネーターを務めていた。

2023年NFLドラフトは現地4月27日(木)から29日(土)にかけてミズーリ州カンザスシティで実施される。

【RA】