ビルズSダマー・ハムリンが地元の病院に転院
2023年01月10日(火) 10:57現地2日(月)に行われた試合で心停止を経験してからわずか1週間、バッファロー・ビルズのセーフティ(S)であるダマー・ハムリンがシンシナティ大学医療センターからバッファロー地域の病院に転院した。シンシナティ大学(UC)の医師が10日(月)に明かしている。
ハムリンはバッファローで引き続き検査を受け、経過観察が行われる。
ウィリアム・ナイト医師は月曜日に「私は今朝、UC航空医療および地域医療のクルーや、ダマー・ハムリンがフィールド上に倒れたときにわれわれと共にいたチームメイトたちを伴い、彼と共に空港へ向かった」と報道陣に話した。
「彼は無事に到着しており、彼が先週に経験したようなことがあった人への標準的な措置として、また、航空機で移動した後の措置として、フライトが彼の状態や肺に影響を与えていないことを確認するための観察を受ける」
「(ティモシー)プリッツ医師と私はバッファローの彼の航空医療チームと広範囲にわたる話し合いをしており、私は彼がこれから順調に進んでいくことや、これが彼の回復の次の段階の始まりであることを確約できる。最後に最新情報をお伝えして以来、ダマー・ハムリンは回復の途上で数々の基準点を通過してきた」
ナイト医師はハムリンには歩くことができ、“通常食”を摂取できていると話しており、回復の道を歩み続ける中で身体的および職業上のセラピーを受けているという。また、月曜日にシンシナティ大学医療センターを離れるまでは、このセンターの外科集中治療室にとどまっていたとのことだ。
Headed home to Buffalo today with a lot of love on my heart. 🫶🏾
Watching the world come together around me on Sunday was truly an amazing feeling.
The same love you all have shown me is the same love that I plan to put back into the world n more.
Bigger than football! 🫶🏾
— 𝐃𝐚𝐦𝐚𝐫 𝐇𝐚𝐦𝐥𝐢𝐧 (@HamlinIsland) January 9, 2023
「胸いっぱいの愛とともに、今日バッファローへ戻る」
「日曜日に、世界中の人たちが俺のために一体になってくれていたのは、本当に信じられないほどの気持ちだった」
「みんなが見せてくれた変わらない愛は、俺が世界とそれを超えてお返ししようと思っている愛と同じだ」
「フットボールより大きい!」
医師らは月曜日に、ハムリンには“頚椎(けいつい)損傷”はないとしており、“神経学的な損傷がない”ことから現在は“通常歩行”が可能だと明かしている。
「彼は通常の歩行をしている」と言うナイト医師は「確かに彼は少し弱っている。彼が経験したことを考えればそれはまったく驚くようなことではなく、ただ強さを取り戻していくだけの話であり、それも回復プロセスに含まれている」と続けた。
プリッツ医師は月曜日に、ハムリンが経験したことからの通常の回復は“週から月単位での計画”になるものの、ハムリンは“各段階で少しそれを上回ってきた”と説明している。
「深刻な病気やケガを患ったすべての患者にとっての目標は、できる限り基準値に近いところまで戻る支援をすることだ。したがって、彼には継続的なニーズが出てくると予想している。セラピーであったり、さまざまな専門家との取り組みであったり、彼が到達可能なところにできる限り近づくために。木曜日に話したことの繰り返しになるが、彼は神経学的にはまったく影響を受けておらず、彼の回復への道が続かないと考える理由はまったくない」
ハムリンは金曜日に呼吸管を外し、家族やケアチーム、ビルズの面々と会話することができた。2年目の選手であるハムリンは金曜日に『FaceTime(フェイスタイム)』でチームに向かって「みんな愛してる」と語りかけている。
ハムリンはビルズが日曜日にニューイングランド・ペイトリオッツと対峙した試合を見ることもできた。エモーショナルな35対23でのビルズの勝利で締めくくられたこの試合では、ビルズのランニングバック(RB)ナイヒーム・ハインズが最初のプレーで96ヤードのキックオフリターンタッチダウンを決めている。
「彼は日曜日に試合を見ていた」とプリッツ医師は言う。
「彼はとても胸を躍らせていたし、リーグ全体、そして特にバッファロー地域から寄せられる愛によって、とても応援されていると感じている。われわれは今週、ビルズマフィアは本物だと知ったし、西ニューヨークのすべての人々からの愛を感じた。彼は昨日のゲームを観戦した。最初のキックオフがリターンされたとき、彼は飛び上がって椅子から抜け出し、その過程でICUのすべてのアラームがオフになったと思うが、彼は大丈夫だった。エキサイティングなプレーに対する自然なリアクションに過ぎなかった。彼はその試合を本当に楽しんでいたし、すべての人々からのサポートを喜んでいた」
ビルズのクオーターバック(QB)であるジョシュ・アレンは日曜日にハインズのタッチダウンの“魂を動かされる”部分について触れている。
「あんなふうに俺の心に触れたプレーを、他には思い出せない。俺の人生でこれまでになかったと思う。多分あれがナンバー1さ」とアレンは話した。
ハムリンは日曜日の試合後にチームとフェイスタイムで会話し、ゲームボールをプレゼントされている。
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