カウボーイズは“悪夢”をポストシーズンに変えることができるとジョーンズオーナー
2023年01月10日(火) 13:07ダラス・カウボーイズは現地8日(日)に、ワシントン・コマンダースに26対6で敗れるという惨憺(さんたん)たる形でレギュラーシーズンを終えた。
フィラデルフィア・イーグルスがニューヨーク・ジャイアンツを相手につまずけばディビジョン優勝もあり得る状況でこの試合を迎えていたカウボーイズだが、振るわない4クオーターをもってその議論を無に帰している。
オーナーのジェリー・ジョーンズは「1週間ずっと、それを考え続けることになる」と『ESPN』に語った。
「そのことによって、これから6日や7日で準備したいと思うようにならないなら、他の何があってもそう思わないだろう。今年経験してきたような徹底的な尻たたきだったが、それによって準備できるかどうかは見てみよう。それは、彼らの才能を伴うものでなければならない」
カウボーイズ攻撃陣は無秩序と悲惨なプレーに陥っていた。クオーターバック(QB)ダック・プレスコットは何度も失敗を犯し、パス成功率はキャリア最低の37.8%、ピック6を喫し、12試合で15回目のインターセプトを喫した。これによって、インターセプトはリーグ最多タイになっている。ランゲームはなく、ワイドアウトがセパレーションを確保するのもまれだった。
プレスコットは自分のプレーを簡潔に要約している。
「俺にとっては[卑語省略]だ。わざわざ言葉では言わないが、それくらいシンプルだ」
カウボーイズファンにとって唯一希望が持てるのは、次のマンデーナイトにスーパーワイルドカードラウンドでタンパベイ・バッカニアーズやQBトム・ブレイディと戦うことに備えるダラスが、今回のひどいパフォーマンスによっておじけづく状態を抜け出すかもしれないという点だ。
ジョーンズオーナーは「私の中では、チームとして、そう、個人としてだけではなく、一つのチームとして、われわれが立て直し、この悪夢――呼び方はどうでもいい――をプラスに変換できることに疑いはない」とコメントし、こう続けた。
「その機会をすでに得ていることにワクワクしているし、フィラデルフィアやサンフランシスコのゲームを見て“われわれはやってしまったのか”と自問する必要がないことに心が踊る」
第4クオーターの5分以外は先発メンバーがプレーしたにもかかわらずひどいパフォーマンスになってしまったことで、ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーの立場が徐々に危うくなっている。マッカーシーHCが2023年も職を維持するにはプレーオフでの勝利が必要であるとは、すでに言われてきた。カウボーイズがタンパで足を取られ、シーズン第18週に見せたような試合になってしまうのなら、マッカーシーHCのダラスでの4シーズン目はないだろう。
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