ニュース

タイタンズがOCトッド・ダウニングを解雇

2023年01月10日(火) 13:55


テネシー・タイタンズのトッド・ダウニング【AP Foto/John Amis, archivo】

マイク・ブラベルはテネシー・タイタンズのヘッドコーチ(HC)に就任してから初の負け越しシーズンを経験した後、コーチングスタッフに大きな変化をもたらしている。

現地9日(月)、タイタンズが攻撃コーディネーター(OC)のトッド・ダウニングを解雇したことを発表した。また、オフェンシブラインコーチのキース・カーターや、セカンダリーコーチのアンソニー・ミゼット、攻撃スキルアシスタントのエリック・フレイジアーも解雇されている。

ブラベルHCは声明で「ここテネシーで過ごしている間、このチームに貢献し、献身してくれたトッド、キース、アンソニー、エリックに感謝したい。彼らはそれぞれこの組織に影響を与え、そのプロセスのために尽くしてきた。そして、われわれのコーチングスタッフの忠実なメンバーだった」と述べた。

当初、タイトエンド(TE)コーチとして2019年にブラベルHCのスタッフに加わったダウニングは、2021年シーズンが始まる前にアーサー・スミスがアトランタ・ファルコンズのヘッドコーチに就任したことを受けて攻撃コーディネーターに昇格した。ダウニングが指揮を執っていた2年間で、タイタンズオフェンスは後退している。

タイタンズはスミスの指揮下にあった2020年シーズンに、オフェンスでNFL2位に輝いていたが、ダウニングが攻撃コーディネーターになってからユニットは徐々に悪化していき、2021年には17位、2022年には30位まで転落。2022年シーズンを7連敗で締めくくったタイタンズが、その間に20ポイント以上を獲得した試合は1回しかなく、プレーオフに通用するディフェンスを誇るチームにとってオフェンスは主要な問題となっていた。

当然、攻撃陣から複数の負傷者が出たことはダウニングの評価を上げる助けにはならなかった。今シーズン、クオーターバック(QB)ライアン・タネヒルはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区タイトルをかけて争ったシーズン第18週のジャクソンビル・ジャガーズ戦を含めて5試合を逃している。また、レフトタックル(LT)テイラー・リワンがシーズン第2週に膝を負傷してシーズン終了になったことは、シーズンを通してオフェンシブラインに影響を及ぼしていた。

さらに、波乱に満ちたシーズンを送っていたタイタンズは、7シーズンを共にしたジェネラルマネジャー(GM)ジョン・ロビンソンも解雇している。

2022年のダウニングの問題は、フィールド上の成績だけにとどまらなかった。42歳のダウニングは11月18日、シーズン第11週に実施されたグリーンベイ・パッカーズ戦に勝利したわずか数時間後に飲酒運転で逮捕されたのだ。タイタンズはこの逮捕を受けてもなお、ダウニングを攻撃コーディネーターに据え置くことを選択している。

タイタンズはパッカーズ戦で勝利して以降、1勝も挙げることなくシーズンを終えた。

月曜朝、シーズン終了に伴って行われた記者会見で、ブラベルHCは何らかの変化を起こすと主張していた。その数時間後、ダウニングを含む4人のコーチが解雇されている。そして、タイタンズはオフシーズンに新しい攻撃コーディネーターとジェネラルマネジャーを探すことになった。

チーム公式サイトによると、ブラベルHCはチームのアイデンティティについて「私がずっと望んでいた姿と同じ――スマートさ、タフさ、速さだ」と語り、こう続けたという。「フィジカル(であってほしい)。やはりこのゲームでは、どのレベルでもある程度のフィジカリティが求められると思う。根本的には堅実で、テクニックを駆使してプレーしている。だが、私たちはもっと速くならなければならない。より速いフットボールチームにならなければならないのだ。私たちが最も速いチームになることはめったになかった」

【RA】