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カナダOCについて決断する準備はできていないとスティーラーズHCトムリン

2023年01月10日(火) 14:42


ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリン【AP Photo/Ron Schwane】

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)であるマイク・トムリンには、現地9日(月)の段階で攻撃コーディネーター(OC)について最終的な決断を下す準備ができていない。

スティーラーズの2022年シーズンが終了したのを受けてマット・カナダOCの状況について尋ねられたトムリンHCは、まだカナダOCのパフォーマンスの最終評価まで至っていないと話した。

「彼は良くなった。ちょうど、われわれのチームが良くなったように。今の段階では、彼のこと――もしくは、誰のことについても――熟考するつもりはない」とトムリンHCは述べている。

攻撃陣の苦戦を目にしてきたファンからは、批判の的になることが多くなっていたカナダOC。特に2022年シーズンの序盤はその傾向が強かった。ピッツバーグは2勝6敗でバイウイークを迎えており、その8試合中7試合で20ポイントを超えることができなかったのに加え、試合平均でほぼ2回のターンオーバーを喫していた。

カナダOCは2020年シーズン後に契約更改に至らなかったランディ・フィクトナーに代わり、2021年シーズン前にスティーラーズに起用された。2020年シーズンはスティーラーズの攻撃陣がかなり苦戦した年であり、クオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーにとってNFLでの最後のシーズンとなっている。

しかし、トムリンHCが触れたように、今季が進むにつれてスティーラーズは良くなっていた。新人QBケニー・ピケットはシーズン第5週に先発ラインアップに加わったが、本当の意味での進展があったのは第10週以降だ。シーズンの前半で彼らが獲得したポイントは1試合あたり15ポイント。後半になってその数字は23.5ポイントに伸びており、9勝8敗でシーズンを締めくくったスティーラーズはラスト8試合でターンオーバーを5回しか喫しておらず、プレーオフ争いから脱落したのはシーズン第18週になってからだった。

トムリンHCはこの進展について“励みになる”と話したものの、カナダOCや他のアシスタントコーチの座が安泰だと話すには至っていない。トムリンHCによれば、月曜日の午後に行われている選手の退団面接と並行して、評価のプロセスは始まったばかりだという。

ピケットについては、トムリンHCはカナダOCがまた戻ってくるかどうかについて、このクオーターバックに発言権があるかに触れなかった。ピケットはニューヨーク・ジェッツに敗北したシーズン第4週にリリーフとしてデビューを果たしており、3回のインターセプトを喫している。そこから13試合中12試合に先発したピケットは、第15週のカロライナ・パンサーズ戦を欠場した。

シーズンが進んでいく中で攻撃陣が改善していったことの一要素が、ピケットの存在にある。受けるサックが少なくなり、出場した最後の8試合では1度しかボールを奪われなかった。ピケットはパス成功率63.0%、2,404ヤード、タッチダウン7回、インターセプト9回という数字でシーズンを終えている。

スティーラーズは2023年NFLドラフトの全体17位で選手を指名する予定だ。

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