レイブンズがLBロクアン・スミスと5年132億円の契約延長に合意
2023年01月11日(水) 10:04ボルティモア・レイブンズはシンシナティ・ベンガルズと相まみえるスーパーワイルドカード週末を前にいくつかの用事を済ませている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地10日(火)に伝えたところによると、レイブンズがプロボウルに選出されたラインバッカー(LB)ロクアン・スミスと5年契約の条項に合意したとのこと。この契約により、スミスはリーグで最も高給取りのオフボールラインバッカーになるという。
スミスの契約延長は1億ドル(約132億1,590万円)に相当する。4,500万ドル(約59億4,743万円)が完全保証されることになっており、トータルの保証額は6,000万ドル(約79億3,098万円)だ。
レイブンズはトレード期限の直前にシカゴ・ベアーズとのトレードでスミスを獲得。プレーメイク能力を持つラインバッカーと長期契約を結びたいと考えていたレイブンズは、獲得から2カ月後にそれを実現させている。
ベアーズから納得のいく契約延長のオファーを受けられなかったことでオフシーズン中にホールドインした後、スミスは自分の価値を証明してみせると話していた。そして、彼はそれを確実にやってのけている。
今季、スミスはレイブンズに移籍するまでにベアーズの一員として8試合に出場し、その間に83回のタックルを決めてNFLをリードしていた。また、サック2.5回もマークしている。レイブンズに移ってからは、ボールキャリアーを次々と手玉に取り、86回のタックルと2.0回のサックを記録。合計のタックル数(169回)でNFL3位に輝いているスミスは、初めてプロボウル選出も果たしている。
ボルティモアに移ってから、スミスはレイブンズ守備陣を著しく向上させてきた。スミスが幅広い範囲でタックルを決められる能力に加えてカバレッジスキルも備えていることから、レイブンズはディフェンス中央部にダイナミックなプレーを取り入れられるようになったのだ。スミスが加入して以来、レイブンズが17ポイント以上の得点を許したのは9試合中2試合となっている。また、スミスが加入したことでアウトサイドラインバッカー(OLB)パトリック・クイーンの実力も解き放たれた。スミスがチームメイトになってから3年目のクイーンがキャリアの中でも優れた成績を残すようになったのは偶然ではないだろう。
スミスを獲得するために2023年ドラフト2巡目指名権および5巡目指名権をベアーズに送ったレイブンズは、常にスミスをチームにとどめておくことを目指していたが、スミスが望んでいた契約はラインバッカーの通例の契約よりも好条件なものだった。レイブンズはそれに応じ、スミスを1シーズンで2,000万ドル(約26億4,271万円)を稼ぐ唯一のインサイドラインバッカーにした他、最高額の完全保証額を与えている。
レイブンズにとって、早い段階でスミスの契約問題を解決したことは、オフシーズンに訪れるかもしれない苦境を軽減するのに役立つはずだ。現在は元MVPのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンにフランチャイズタグが使用される可能性が出てきている。
【RA】