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自主参加のワークアウト開始前に新契約締結を望むジェッツDTウィリアムス

2023年01月11日(水) 11:55


ニューヨーク・ジェッツのクイネン・ウィリアムス【AP Photo/Adam Hunger】

選手たちがロッカールームを整理している中、ニューヨーク・ジェッツのディフェンシブタックル(DT)クイネン・ウィリアムスが現地9日(月)にオフシーズン中にかなえたい願望を明らかにした。その中でウィリアムスは、契約延長が実現しなければオフシーズンに実施される自主参加のワークアウトを欠席するつもりだと言及している。

「俺がチームを大切にする人間だということはみんな知っている」と報道陣に語ったウィリアムスは「でも、オフシーズンプログラムが始まる前に契約を済ませたいんだ。フィールド内でもフィールド外でも適切に行動してきたと思っているからこそ、自分がオフシーズンプログラムの前に契約を結ぶに値すると感じている。自分が組織を支えているのと同じように、組織が自分を支えてくれて、本当の意味で俺をサポートしているということを示してくれることが、俺にとっては大事なんだ」と続けた。

2019年ドラフト全体3位指名を受けたウィリアムスは、2023年に5年目オプションで960万ドル(12億7,145万円)を受け取ることになっている。

今季、ポケットを破壊してバックフィールドを荒らしてきたウィリアムスは、自己最高のシーズンを送ったばかりだ。初のプロボウル選出も果たしたウィリアムスは通算でタックルフォーロス12回、クオーターバック(QB)ヒット28回を記録し、サック数(12回)ではキャリアハイを更新している。

現在、ディフェンシブタックルの中で最高額の報酬を手にしているのは年俸3,166万7,000ドル(約41億9,287万円)を稼いでいるロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルドだ。ニューヨーク・ジャイアンツのレナード・ウイリアムスとインディアナポリス・コルツのディフォレスト・バックナーが2,100万ドル(約27億7,977万円)でそれに続いている。ウィリアムスはDT最高額の報酬を手に入れることを目標としているのかについてはコメントを避けており、「自分の価値に見合った報酬を得たい」と話している。

ウィリアムスはダブルチームを制し、オフェンスを混乱に陥れることができる破壊的な選手だ。

ジェッツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ダグラスはそんなウィリアムスに関して、「もちろん、私たちは全員、クイネンのシーズンを見てきた」と述べ、次のように続けている。「選手としての実力、ランやパスラッシュの面で彼がもたらすことだけではなく、チームメイトとしての振る舞いや人としての資質など、彼の良いところは挙げきれない」

「結局のところ、今年の成功はクイネンの活躍によるところが大きかった。これからグループとして集まり、自分たちの計画を確認するつもりだ。私たちは素晴らしいフットボール管理チームを擁していると思っている。みんなで集まり、とてもいい計画を立てて、前に進んでいこうと思っている。だが、絶対に、チームと組織にとっての最善策を実行するつもりだ」

主力選手の1人であるウィリアムスとのいざこざを避けたければ、ダグラスGMは多額の報酬を彼に支払う必要があるだろう。当然、5年目オプションを活用したり、2024年にフランチャイズタグを使ったりすることで、ダグラスGMがウィリアムスに強硬手段を取ることも可能だ。しかしそうなれば、フローラムパークは春に別のレベルの混乱に陥ることになるだろう。

【RA】