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コマンダースがOCスコット・ターナーを解雇

2023年01月11日(水) 15:51


ワシントン・コマンダース【NFL】

ワシントン・コマンダースが攻撃コーディネーター(OC)のスコット・ターナーを解雇したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地10日(火)午後に報じた。その後、チームはターナーの解雇を正式に発表している。

過去3シーズンにわたってコマンダースの攻撃コーディネーターの座についていたターナー。それ以前はカロライナ・パンサーズでもヘッドコーチ(HC)ロン・リベラの下でコーチを務めていた。

チームを通じて発表した声明の中で、リベラHCは「今日、ターナーコーチに会い、攻撃コーディネーターのポジションに関して、今後は異なる方向へ進んでいくことを伝えた」と述べている。「残念ながら、私たちは攻撃ユニットに求めていた期待値や水準を超えることができなかった。次の年に向けてコーディネーターポジションを新しくスタートさせるのがベストだと思った。私はスコットに多大な尊敬の念を抱いており、3年間この組織に貢献してくれたことに感謝している。スコットとご家族の今後のご活躍をお祈りしている」

40歳のターナーは今季、得点でNFL24位に終わった攻撃陣を指揮していた。残念なことに、それは3年間の在任期間での平均的な順位となっている。コマンダースは得点のランキングで2020年は25位、2021年は23位という結果だった。

今季を8勝8敗1分――リベラHCが任に就いてからの3年で最高の記録――で終えた後、責任を負わされる形となったターナーだが、在任期間中、彼は常にクオーターバック(QB)ルームの不安定さに悩まされてきた。

コマンダースは2020年のレギュラーシーズンで、アレックス・スミス、故ドウェイン・ハスキンズ、カイル・アレンの3人を先発として起用した後、プレーオフのタンパベイ・バッカニアーズ戦ではタイラー・ハイニケに先発を任せている。

2021年シーズンには、ライアン・フィッツパトリックがケガでわずか1試合の出場にとどまったことを受けて、ハイニケがシーズンの大半で再び先発の座に就いていた。

そして、今季に加入したカーソン・ウェンツは、クオーターバックの課題を解決する存在にはならず、レギュラーシーズン最終戦で新人サム・ハウエルが先発を務めるまで、ウェンツとハイニケはシーズンを通して先発の機会を分け合っていた。

シーズン終了時、ワシントンはラッシングでリーグ12位につけていたとはいえ、一貫性の欠如はシーズンを通してオフェンス全体を悩ませていた。ワイドレシーバー(WR)にはテリー・マクローリンやジャハン・ドットソンといった才能豊かな選手がいたが、今季は2人ともそれぞれ浮き沈みの激しいシーズンを送っている。また、ランニングバック(RB)のアントニオ・ギブソンとブライアン・ロビンソンにも同じことが言えただろう。

コマンダースの苦悩は攻撃コーディネーターやオフェンスに限ったことではなかったが、試練のシーズンを経て変化が生まれ、リベラHCとコマンダースはターナーと袂を分かつことになった。

【RA】