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アウェイでのプレーオフ戦に挑むベンガルズ、「世界を相手に戦うことになる」とQBバロウ

2023年01月20日(金) 10:55


シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/Jeff Dean】

ジョー・バロウにとっては初めてのことではない。

一年前、クオーターバック(QB)バロウ率いるシンシナティ・ベンガルズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)を席巻し、ホームでプレーオフ初戦に勝利したあとは2試合の過酷なロードトリップに挑み、それぞれが手に汗にぎる展開となった。第1シードのテネシー・タイタンズと強豪カンザスシティ・チーフスを下して手に入れた2勝で、バロウはボロボロになったオフェンシブラインによって常に窮地に立たされながら、ボールを動かす方法を見つけなければならなかった。

そして、いずれの試合も過酷な環境の中で精神的な強さが求められた。

「アウェイの試合はいつも楽しんでいる」とバロウは現地18日(水)に話している。「自分とチームメイトしかいない。世界を相手に戦っているようなもので、そういう挑戦が好きなんだ」

バロウは再び、慣れない土地で行われる重要なプレーオフゲームに向けて荷造りをすることになる。最終的に中止となったシンシナティでの試合で顔を合わせているものの、ベンガルズが最後にバッファローでビルズと対戦したのは2019年のことで、ベンガルズがバロウを全体1位指名で獲得したのは翌年の2020年のドラフトだ。

当時のベンガルズは、フィールド上で散々な目に遭ったことで1位指名を獲得できたくらい、最低のフットボールチームだった。チームは2019年に2勝しかしていないが、今ではそれが遠い昔のことのように感じる。

今のベンガルズは違う。彼らはたとえ困難な状況であっても挑戦する準備はできている。

日曜日の予報では、ニューヨーク州オーチャードパークに約2.5cmの積雪が予想されているが、冬の試合に慣れているチームにとってはなんということもない。しかしながら、ベンガルズは2022年シーズンに雪の中でプレーしたことがなく、昨年のスーパーボウル出場へのポストシーズでもそのような状況の中で戦う必要はなかった。

相変わらず冷静なバロウは雪の脅威にも動じていない。

「雪の中で練習をしたことはあるから、その時のことを思い出せばいい。問題にはならないはずだ。雨の時と大して変わらないだろう」とバロウは述べている。

雪よりも心配なのはベンガルズのオフェンシブラインが抱えている状況と言えよう。チームは先発ライトタックル(RT)のラエル・コリンズを欠き、レフトタックル(LT)のジョナ・ウィリアムスもおそらく日曜日までには復帰できないだろう。ライトガード(RG)のアレックス・カッパもまだ確実とは言えない。

ビルズやチーフスよりは見劣りするものの、AFC王者として君臨するバロウとベンガルズにとって、ハイマーク・スタジアムは間違いなく騒々しく居心地の悪い環境になるだろう。

つまり、彼らはオレンジと黒のユニフォームに身を包んだ標的としてフィールドに立つということだ。ベンガルズはAFCタイトルをかけた試合に再び出場するために、この役回りも挑戦の一つとして受け入れている。

「われわれにはAFCのディフェンディングチャンピオンだという自覚がある」と話すのはヘッドコーチ(HC)のザック・テイラー。「このチームには強みがあり、どのチームにも劣らない。今シーズンはそういう気持ちでずっと過ごしてきた。誰が何と言おうと気にしない。自分たちはこのリーグのどのチームとも戦えるチームだと信じている」

【R】