チーフスのリードHCがプレーオフで20勝を挙げた史上3人目のコーチに
2023年01月22日(日) 17:15現地21日(土)、ヘッドコーチ(HC)アンディ・リード率いるカンザスシティ・チーフスがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームへと勝ち進み、その過程でHC自身もレコードブックに名を刻んだ。
ディビジョナルラウンドでのジャクソンビル・ジャガーズへの勝利によって、リードHCはプレーオフゲームで20勝を挙げたNFL史上3人目のコーチとなった。
64歳のリードは、同じくプレーオフ20勝で歴代2位タイのレジェンド、トム・ランドリーと肩を並べたことになり、その上にはポストシーズン31勝を誇るニューイングランド・ペイトリオッツのビル・ベリチックHCがいる。リードはさらに、NFLクロニクルにおいて2つのフランチャイズでポストシーズン10勝を達成した初めてのコーチにも輝いた。チーフスで10勝目を挙げた彼はフィラデルフィア・イーグルスでも10勝している。
これまでプレーオフに18回進出しているリードはHCとして20勝16敗という戦績だ。
“ビッグ・レッド”の異名をとるリードの栄誉の殿堂入りに少しでもまだ疑いがあったとすれば、この試合でさらに箔(はく)が付いたことだろう。
ポストシーズン19勝で並んでいたドン・シュラとの均衡を破り、ランドマークとなる20勝目を挙げたリードは、これまでコーチを務めた各フランチャイズのプレーオフ勝利数で首位に立っている。
リードの10勝に対し、チーフスの歴代HCのプレーオフ勝利数は全員を合わせても8勝だ。彼が1999年から2012年にかけてイーグルスで達成したプレーオフ10勝に次ぐ成績を挙げたHCの記録は4勝で、偶然にもそれは土曜日に対戦したダグ・ペダーソンだった。
リードがイーグルスのHCに就任した1999年の先発クオーターバック(QB)だったのがペダーソンであり、彼はその後2013年から2015年にはチーフスでリードの攻撃コーディネーター(OC)を努めた。
土曜日に2人はそれぞれ反対側のサイドラインに立ち、師匠が弟子に勝利を収めた。そしてNFLのポストシーズンの歴史で最大級の成功を収めたHCとしてさらなる高みへと歩を進めている。
【M】