「これがジャイアンツでの最後の試合になるのは想像できない」とRBセイクワン・バークリー
2023年01月22日(日) 23:33フランチャイズを変える決定がニューヨーク・ジャイアンツとランニングバック(RB)セイクワン・バークリーを待っている。
ワイルドカードでミネソタ・バイキングス相手に大番狂わせを演じた1週間後、ジャイアンツはフィラデルフィア・イーグルスとの対戦で現実に引き戻された。そして彼らは急いでバークリーのようなチームの要の引き留めに動き出さなくてはならなくなった。
「今週のどこかで代理人と会うことになると思う」とフリーエージェントになる予定のバークリーは試合後、『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロに話している。「どこにいたいか、どこに残りたいか、俺の気持ちははっきり言ってきた。決定は俺の手を離れている。それはビジネスの一環だけど、俺の気持ちはみんな知っているはずだ」
ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールが指揮を執った最初のシーズンでチームが6年ぶりにプレーオフ進出を果たしたのは、2度のプロボウラー、バークリーが2022年に復活したことが大きかった。彼はポストシーズンの2試合でもハイライトとなる活躍ぶりを見せている。
レギュラーシーズンでキャリー295回はキャリアハイであり、1,312ランヤードとタッチダウン10回というのは、彼の輝かしいルーキーシーズンに次ぐ成績だ。
スーパーワイルドカードの週末もバイキングス相手に走り続け、15回のタッチで109ヤードとタッチダウン2回を記録している。ディビジョナルラウンドでは前の週のキャリー平均5.9ヤードを9回のキャリーで平均6.8ヤードに伸ばしているが、ゲームの展開はそれでどうにかなるものではなかった。イーグルスは前半の5回のポゼッションで4回のタッチダウンを決めたのに対し、ジャイアンツの前半5回のポゼッションは無得点でインターセプト1回を喫している。
「悔しいよ」とロッカールームでバークリーは記者団に言った。「楽しいチームだった。ここのみんな、コーチたち、今年俺たちが積み上げられたもの全て、今年お互いに見せたプレー、どれも特別だった。これが俺たちの望み通りの終わり方じゃないのは確かだよ。記録とか、プレーオフに行けたからだけじゃない。今の俺たちは今までで一番好きなチームの1つだ。そこがNFLの悲しいところなんだ。どうあがいても、来年のロッカールームは全く同じにはならない」
これでジャイアンツは期待以上の成果を挙げたシーズンから、チームの次の数年を形作ることになるオフシーズンへと焦点を移すことになる。
バークリーは自分をドラフト指名してくれたチームに残りたいとはっきり意思表示した。そしてジャイアンツはバークリーとクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズが2023年シーズン以降のキープレーヤーになると考えていると報じられてはいるが、さまざまな推測は実際に契約に署名がなされるまで続くだろう。
新しい契約が成立した時にようやく、土曜日の敗北の悔しさも薄れ始めるのかもしれない。
試合についてバークリーは、「これがジャイアンツのユニホームを着る最後の試合になるのは想像できない」と打ち明けた。
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