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2022年にFAで獲得した選手たちによって改善に成功したジャガーズ

2023年01月23日(月) 14:28


ジャクソンビル・ジャガーズのクリスチャン・カーク【AP Photo/Reed Hoffmann】

昨年3月、NFLのワーストチームで、再び新しいコーチと共に全体1位指名に備えていたチームが、フリーエージェンシーで最も大きな話題となった、フリーエージェンシー(FA)の最初の2日間で、ジャクソンビル・ジャガーズのジェネラルマネジャー(GM)であるトレント・バールケは7名の選手に散財し、2億6,000万ドル(約335億8,108万円)近くを費やしたのに加え、1億5,000万(約193億7,370万円)ドル以上を保証。リーグの反応と言えば、いぶかしげに眉を上げたり、笑ったりといったものだった。「本気か?」という具合に。

もちろん、本気も本気だ。

生産性の高いフリーエージェントたち――そしてチーム文化の改善とコーチ陣の活躍、クオーターバック(QB)トレバー・ローレンスのプレー――のおかげで、ジャガーズはカンザスシティ・チーフスとのディビジョナルラウンド戦にたどりついた。関係者によれば、これはフィジカルな部分と文化的な部分が合わさっての結果だという。

オーナーのシャド・カーンはバールケやヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンのプランに耳を傾け、選手について足並みがそろっている限りは、すべてを注ぎ込む意向だった。だからこそ、チームは全額を賭けたのだ。

彼らは費やした。やり過ぎたという者もいるかもしれない。だが、彼らは気にしていない。それだけの選手が手に入ったのだから。

ある関係者が言うには、当時のチームが抱えていたプランは、そこにかかるコストが人から批判されかねないものだという。フリーエージェンシーでの収支というのは、いつでも抑えたい目標額を超えてしまうものだ。だが、それで優れた選手が獲得できるなら、そんなことを誰が気にするだろうか?

契約を交わした選手たちの特性はシンプルだ。その多くが、最初の契約期間が終わった若手で、その期間で腕を上げ、これからも共に成長していけそうな選手。攻撃陣の最重要事項はローレンスがうまく動けることであり、やや過小評価されていて、ペダーソンHCや攻撃コーディネーター(OC)のプレス・テイラーらが自分たちのシステムに組み込んだところを想定できる選手が求められていた。

特性が数値化しにくい選手たちに関しては、リーダーシップや若さ、チームとの相性が重視されている。

ガード(G)ブランドン・シャーフからコーナーバック(CB)ダリウス・ウィリアムス、スピードのあるラインバッカー(LB)フォイ・オロウクンなど、活躍している選手はあらゆる場所にいる。これらの選手のすべてが今季にやってきて成功を収めており、ウィリアムスはパスディフレクト16回でNFL4位、オロウクンはタックル184回でリーグトップに立った。

とは言え、注目を集めたのはパスキャッチャーたちだ。

ジャガーズのトップ3レシーバー、クリスチャン・カーク(キャッチ84回、1,108ヤード、タッチダウン8回)、ゼイ・ジョーンズ(キャッチ82回、823ヤード、タッチダウン5回)、エバン・エングラム(73回、766ヤード、タッチダウン4回)のすべてが、フリーエージェンシーでチームに加わっている。

あるコーチが表現するように、彼ら全員が一つの気質を共有している。

そのコーチによれば、チームがこのトリオに目をつけた大きな理由の一つは、彼らが練習が大好きで、ほぼいつでも練習可能な状態にあるという点だという。若く、ハングリーで、練習を愛してやまない選手。非常にシンプルな話だ。

バールケGMがフリーエージェンシー期間前に電話を方々にかけていたとき、繰り返し聞いていた言葉が「彼らは懸命に働く」だった。

レップスの増加によって親密度と快適さが向上する。そして、ローレンスは彼らが望むQBに成長した。

パスキャッチャーたちは今季の最も重要なプレーにかかわってきた。守備陣は期待された通りの脅威を相手に与えている。

バールケが近しい人々に話したところによれば、チームは基本的に望んでいた全員を手に入れたという。逃した選手は一人もいない。結果として、ロサンゼルス・チャージャーズとのワイルドカード戦に先発した選手の中で、19名が2年前にはチームにいなかったメンバーだった。ディビジョンワーストからファーストに浮上したジャガーズは、今や勝てるチームだと見なされている。

バールケGMがカーンオーナーについて他の人物に語った内容を踏まえると、オーナーは多くの資金が費やされたことを認識する一方、彼らからはまだ力が引き出せると考えているようだ。

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