ヘッドコーチ（HC）カイル・シャナハンとサンフランシスコ・49ers攻撃陣は短いパスを瞬く間に大きなゲインに変えることのできる危険な武器を有している。

『Next Gen Stats（ネクスト・ジェン・スタッツ）』によれば、現地29日（日）に予定されているNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）チャンピオンシップ戦を前に、49ersはキャッチ後のヤードの割合とYAC（ヤードアフターキャッチ）成功率（レシーバーが期待されるYACを超えた割合）でリーグトップに立っているという。

フィラデルフィア・イーグルスの守備コーディネーター（DC）であるジョナサン・ギャノンは、チームの守備陣はクリスチャン・マカフリー、ディーボ・サミュエル、ブランドン・アイユークらを相手に、困難に直面するだろうことを分かっている。

チームの公式記録によれば、ギャノンDCは現地24日（火）に「図式的には彼らはスペースにいる選手にボールを渡し、そのボールをタッチする選手たちを擁しているという形であり、それは彼らがタックルを破り、相手を引き離し、スペースで逃れることができるというユニークなスキルセットの一部だ。それも一人や二人の話ではない。本当に全員が、ボールに触れている」と語ったという。

「カイルが良い仕事をしているのだろう。彼はどうやってスペースを確保するかを知っているし、彼らにはユニークなスキルセットがある。彼らにはプレーメーカーたちがいて、それが彼らのオフェンスが非常に優秀な理由だ。時には助けがあることもあるし、コールによってはそうでないときもあるので、われわれは彼らを相手に良い仕事をしなければならない」

「タックルが間違いなくわれわれにとって勝利へのカギになるだろう」

『Next Gen Stats』によれば、予想されたYACを上回る部分でリーグトップに立つのがサミュエルで、プレーオフでは+299ヤードを記録したという。マカフリーはランニングバック中で1位（+209ヤード）であり、キトルはタイトエンドの中で3位に入っている（+108ヤード）。

イーグルス守備陣は今季に堅実なタックルを見せており、プレーオフを含めて予想を超えて許したキャッチ後のヤードはキャッチ1回あたり0.7ヤードにとどまっている（リーグ8位）。

シャナハンHCの攻撃陣をより危険にしているのはポジションに関係なく展開できる攻撃だ。サミュエルはバックフィールドにつくこともできる。マカフリーはパスキャッチャーとして輝きを放ち、ワイドの位置やスロットについたときにはランニングバックの中でトップのキャッチを記録している。『Next Gen Stats』によれば、フルバック（FB）カイル・ユーズチェックはタイトについたランニングバックの中で3位（Next Gen StatsはRBとFBを一緒に集計）だったという。キトルは3つのアラインメントでそれぞれ1回以上のタッチダウンを決めており、それにはスロットについたときの5回（タイトエンドの中で最多タイ）、タイトについたときの5回（コール・ケメットの7回に次ぐ2位）、ワイドについたときの1回が含まれている。

先週の日曜日にディビジョナルラウンド戦でダラス・カウボーイズを退けた際、オフェンスの構造を超えたキトルのキャッチが、クオーターバック（QB）ブロック・パーディーと49ersを勢いづけた。そのプレーが、49ersに対する守りの難しさを強調している。

「彼らは（キトルで）さまざまなことをやってくる。それは、彼をここにつけて、いくつかのことをやる、といった感じではない。彼はチームのためにたくさんのことをやっており、彼らはフルバックの44番（ユーズチェック）やマカフリー、ディーボ、アイユークを使うように、彼もそれに応じて使っている。彼らはこういった選手をさまざまなやり方で使っており、それが守備を難しくしている」とギャノンDCは言う。

「彼がさまざまな場所についたとき、彼らがどう彼を利用するのか、われわれが何を取り上げる必要があるのかを理解する必要がある」

イーグルスのパスラッシュ能力を踏まえれば、特に序盤、パーディーが落ち着くまでは、シャナハンHCがボールを素早く出すようコールすることが予測される。49ersはディフェンダーのミスを誘ってチェーンを前に動かすために、プレーメーカーたちを頼りにするだろう。イーグルス守備陣のセカンドラインがスペースでうまくタックルを決められなければ、ギャノンDC率いるディフェンスに取っては長い1日になるだろう。

【A】