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【2016年第8週】QBスミスの代役フォールズが奮闘、チーフスを勝利に導く

2016年10月31日(月) 10:08

負傷したアレックス・スミスの代役で出場したカンザスシティ・チーフスQBニック・フォールズ【AP Photo/Michael Conroy】

インディアナポリス・コルツは現地30日(日)、ホームのルーカス・オイル・スタジアムにカンザスシティ・チーフスを迎えてシーズン第8週の一戦に挑んだ。負傷したアレックス・スミスの代役クオーターバック(QB)ニック・フォールズが2回のタッチダウンパスを通すなどの活躍を見せ、試合はチーフスが30対14でコルツを下している。

勝利したとはいえ、チーフスにとっては苦悩を強いられる戦いとなった。最初のドライブでコルツのラインバッカー(LB)エドウィン・ジャクソンのヒットを受けたQBスミスが頭をフィールドに打ちつけ、脳しんとうの疑いがあったためロッカールームに引き上げたのだ。代わってフォールズが出場し、キッカー(K)カイロ・サントスがフィールドゴールを決めて先制するも、すぐは攻撃がスムーズにつながらない。

それでも、守備陣のがんばりもあって0点で抑えて迎えた第2クオーターは早々にタッチダウンを決めて追加点を上げたチーフス。フォールズからタイトエンド(TE)トラビス・ケルスに14ヤードのパスが通り、エキストラポイントも獲得している。コルツも引き離されまいと反撃に打って出、QBアンドリュー・ラックの18ヤードパスを受け取ったランニングバック(RB)フランク・ゴアがタッチダウンを決めている。また、前半残り10分を切る頃にはエースQBスミスが復帰。耳に切り傷を負いながらも脳しんとうは発症していないとの診断が下された。スミスがチームに合流後、前半終了間際にはスミスからWRジェレミー・マクリンに13ヤードのタッチダウンパスがつながり、チーフスが10点のリードを持って後半戦に挑むことになった。

第3クオーター序盤にチーフスがまたもピンチに直面する。スミスが再びヒットを受けて離脱したのだ。ここでもフォールズが代役の指名を受けてドライブを引き継ぎ、最後はWRタイリーク・ヒルへの34ヤードタッチダウンパスで24対7とし、コルツを寄せ付けない好パフォーマンスを披露した。反撃に出たいコルツはパスを繋いで敵陣に攻め込み、残り3ヤード、QBラックはエンドゾーンに駆け込んだWRドンテ・モンクリーフにパスを投げてタッチダウン。

しかし、コルツはそれ以上の得点がなく、第4クオーターはチーフスが2回のフィールドゴールを成功させて6点を追加し、試合は終了した。

チーフスのQBスミスは2度目の負傷退場で脳しんとうと判定され、以降はフィールドに戻っていない。パス19回中9回を成功させたスミスは127ヤード、1タッチダウンをマーク。代わったフォールズは22回中16回のパス成功、223ヤード、2タッチダウンとエースの代わりに十分な活躍を見せている。

コルツのQBラックはパス35回チュ19回、210ヤード、2タッチダウン、1インターセプトだった。