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【2016年第8週】本拠地でカーディナルスを下したパンサーズ、連敗は4でストップ

2016年10月31日(月) 10:38

カロライナ・パンサーズのOLBトーマス・デービス【AP Photo/Mike McCarn】

現地30日(日)、カロライナ・パンサーズが本拠地バンク・オブ・アメリカ・スタジアムにアリゾナ・カーディナルスを迎えて行われた第8週、それまで泥沼の4連敗中だったパンサーズがカーディナルスを30対20で下し、ようやく暗く長いトンネルからの脱出に成功した。

第1クオーター、2勝5敗と波に乗れていないパンサーズ攻撃陣を鼓舞するかのようにキャプテンのラインバッカー(LB)トーマス・デービスが相手のファンブルを見逃さず、46ヤードタッチダウンを決めて先制。12年のキャリアを持つデービスにとって、これがキャリア初のファーストタッチダウンとなった。しかしながら、この試合で95ヤード、2タッチダウンをマークしたデービスは膝の負傷によって後に試合を離脱している。

試合前半でランニングバック(RB)ジョナサン・スチュワートは2ヤードと1ヤードの2タッチダウンランを記録し、パンサーズがリードを21対0と広げた。過去2試合、相手チームにタッチダウンを許していなかったカーディナルスの鉄壁な守備陣をパンサーズの攻撃陣が切り崩している。

昨年度のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップで49対15とカーディナルスに快勝したパンサーズがその勢いのままこの試合も序盤から攻め立て、24対0と試合の主導権を握る。ただ、カーディナルスも黙ってはいない。前半終了間際、QBカーソン・パーマーがワイドレシーバー(WR)J.J.ネルソンに5ヤードのタッチダウンパスを通して何とか7点をもぎ取った。

後半はパンサーズが2回のフィールドゴールで追加点を上げるも、リズムをつかみかけたカーディナルスが敵陣に侵入し、最後はQBパーマーからWRジョン・ブラウンに17ヤードパスが通ってタッチダウン。

第4クオーターにも再びパーマーとネルソンのコンビがタッチダウンを決めて、2ポイントコンバージョンも成功させている。試合時間3分18秒を残してパンサーズ陣地36ヤードでボールを手にしたカーディナルスは反撃に出たいところだったが、ディフェンシブエンド(DE)コニー・イーリーがQBパーマーのパスをインターセプトして試合が決定。前半の勢いが消えたパンサーズは第4クオーターを無得点で終えたが、10点のリードで試合を終えている。

これまでパスラッシュに苦戦していたパンサーズはカーディナルスのQBパーマーに対して8サックを記録。そのうち3回はディフェンシブタックル(DT)スター・ロトゥレレアによるものだった。また、パンサーズはターンオーバーも2回記録し、カーディナルスRBデイビッド・ジョンソンをわずか24ヤードと抑え込んだ。

一方的な試合展開の中でもQBパーマーは46回のパスで35回の成功、363ヤード、3タッチダウン。第1クオーターを除く全クオーターで1回ずつのタッチダウンをマークし、そのうちの2回はJ.J.ネルソンへのパスだった。

ここ2試合は試合終了間際のフィールドゴールで敗戦を喫していたパンサーズだが、今回ばかりは最後まで気を緩めることはなかった。