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ドルフィンズがブロンコス元HCのビック・ファンジオをDCとして採用

2023年01月30日(月) 10:54

ビック・ファンジオ【AP Photo/Jack Dempsey】

マイアミ・ドルフィンズは最も注目されていた守備コーディネーター(DC)候補のビック・ファンジオを獲得した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地29日(日)に情報筋の話をもとに報じたところによれば、ドルフィンズはファンジオと3年契約で合意し、NFLで最も高給なコーディネーターになったという。この契約には4年目のチームオプションが含まれているとペリセロはつけ加えている。

ファンジオはドルフィンズのDCを3シーズン務めたのちに解雇されたジョシュ・ボイヤーの後を継ぐ。

2022年シーズンは職に就かなかった64歳のファンジオは、市場で最高峰のDC候補となっていた。ファンジオはデンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)として3シーズンを過ごし、2019年から2021年にかけて19勝30敗の成績を収めて解雇されている。

初めてヘッドコーチの仕事に就く前のファンジオは、NFLの守備コーディネーターとしてカロライナ・パンサーズ(1995年から1998年)、インディアナポリス・コルツ(1999年から2001年)、ヒューストン・テキサンズ(2002年から2005年)、サンフランシスコ・49ers(2011年から2014年)、シカゴ・ベアーズ(2015年から2018年)で19シーズンを過ごしている。ベアーズのDCを務めた最後のシーズンにファンジオのディフェンスは被得点で1位、被ラッシュヤードで1位、被ヤード数で3位、被パスヤード数で7位につけた。デンバーでも同様に守備は堅く、敗戦の主因にはならなかった。

高い位置にセーフティ(S)を二人配置することで相手クオーターバック(QB)に苦戦を強いてきたファンジオの効果的な戦略を再現しようと、多くのチームがファンジオのもとでアシスタントを務めたスタッフを雇っている。そんな中、ドルフィンズは本物を手に入れた。

前線にはディフェンシブエンド(DE)ジェイラン・フィリップス、アウトサイドラインバッカー(OLB)ブラッドリー・チャッブ、DEクリスチャン・ウィルキンス、DEエマニュエル・オグバを、セカンダリーにはSジェヴォン・ホランド、コーナーバック(CB)ザビエン・ハワード、CBケイダー・コホウなどを擁するドルフィンズはディフェンスに才能ある選手を多くそろえている。この人材はファンジオのシステムによくマッチしており、不調にあえぐ中堅チームから、群を抜いたチームへとドルフィンズを導いてくれるはずだ。

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