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ベンガルズとカーディナルスで12年プレーしたWRのA.J.グリーンが引退

2023年02月07日(火) 10:36

アリゾナ・カーディナルスのA.J.グリーン【AP Photo/Mark J. Terrill】


A.J.グリーンは最後のタッチダウンパスをキャッチし終えた。

現地6日(月)、NFLで12年間プレーしたベテランワイドレシーバー(WR)は『Instagram(インスタグラム)』の投稿を通じて引退を発表した。

「俺はもともと口数の多い人間ではないから、手短に済ませよう」とグリーンはつづっている。「ありがとう。俺のキャリアを支え、励まし、鼓舞してくれたすべての人に感謝している。特に夢を追いかける機会を与えてくれたジョージア大学、シンシナティ・ベンガルズ、そしてアリゾナ・カーディナルスに心からお礼を伝えたい。俺はゲームに誠実であり続け、その見返りは何も求めていない。感謝の気持ちしかない。みんな愛してるぜ! ここから 次の章が始まる・・・」

グリーンはスターぞろいとなった2011年のドラフトで、アラバマ大学の注目選手WRフリオ・ジョーンズよりも2つ先となる全体4位で指名され、大きな期待を背負いながら鳴り物入りでキャリアをスタートさせた。グリーンはすぐさま指名順位にふさわしい選手であることを証明し、ルーキーとして1,000レシーブヤードを突破すると、ベンガルズで5年連続、7シーズン中6シーズンで1,000ヤードを超えた。その功績によってグリーンはプロボウルに7年連続で選ばれ、オールプロのセカンドチーム(2012年と2013年)にも選ばれている。

グリーンは20代を通じてこのポジションにおけるリーグ屈指の選手だったが、ベンガルズがタイトル争いに加われないチームであったことや、他のスターレシーバーの活躍で影が薄くなりがちだった。グリーンが入団してから最初の5年間にベンガルズは毎年ポストシーズンに進んでいるが、そのすべてがワイルドカードゲームでの敗退に終わっている。

それでもグリーンは変わらず安定した成績を残し、同じ2011年にドラフトされたクオーターバック(QB)アンディ・ダルトンと高い生産性を誇るデュオを結成。ベンガルズのファンはグリーンが常にハイライト動画に選ばれるようなキャッチを決め、一試合で65から100レシーブヤードを記録することが期待でき、彼は最初の7シーズンのうち3シーズンで二桁台のタッチダウンを決めている。

2019年シーズンにグリーンのキャリアは最悪の展開を迎え、デイトン大学のウェルカムスタジアムで行われたベンガルズのトレーニングキャンプの練習中に足首を痛めてそのシーズンをすべて欠場することになった。グリーンはその後もう1シーズンだけベンガルズでプレーしてから2021年にカーディナルスに移籍している。WRディアンドレ・ホプキンスとともに、QBカイラー・マレーがパスを投げることで高いレベルの生産能力が期待されたレシーバー陣の一員となった。

グリーンはカーディナルスとの1年目にキャッチ54回で848ヤードとタッチダウン3回を記録したが、最終年となった2022年にはパス57回、236ヤード、タッチダウン2回という控えめな結果に終わっている。カーディナルスにとってシーズン最終戦となったサンフランシスコ・49ersとの試合でグリーンは77ヤードのタッチダウンパスをキャッチし、最後にもう一度だけ大歓声を浴びてプロフットボールを後にした。

グリーンは12シーズンでキャッチ727回、10,514レシーブヤード、70回のレシービングタッチダウンという誇るべきキャリアを積み上げて引退する。彼は2011年から2017年にかけて毎年プロボウルに選ばれたわずか4人のうちの1人であり、スーパーボウル時代にこの偉業を成し遂げた12人のうちの1人となる。グリーンはベンガルズのレジェンドとして、また、NFLの選手になった時点から数えて3番目に長く連続で1,000ヤード獲得シーズンを記録した選手として引退する。

Instagramに投稿した通り、月曜日の引退を持って彼はNFLでのキャリアに幕を閉じ、人生の次の章を歩み始めることになる。

【R】