足首の負傷は以前より良くなっているとチーフスQBマホームズ、全力でスーパーボウルに臨む
2023年02月07日(火) 23:46それは質問というわけではなかったが、カンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)であるパトリック・マホームズはいずれにせよ回答している。
フィラデルフィア・イーグルスと対戦するスーパーボウルで、マホームズはハイアンクルスプレインを抱えた状態でプレーするという。
第57回スーパーボウルのオープニングナイトが開催された現地6日(月)に、マホームズは「それを本当に速くやるつもりだ」と話している。
「トレーナーが俺にプレーさせてくれる程度のケガなら、すべてを抱えたままプレーする。それがリストにあることだ。俺が出てOKだとトレーナーが判断するなら、俺は抱えたままプレーする」
マホームズはジャクソンビル・ジャガーズと戦ったディビジョナルラウンドで、チーフスの第2ドライブで足が相手ラインバッカー(LB)のアーデン・キーの下敷きになった際に負傷した。このポゼッションをフィールドゴールで締めくくって10対7でのリードに持ち込んだマホームズだったが、前半の残る14分はフィールドを離れていた。
AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦を前にプレーできるかが危ぶまれ、それが可能になってきた際にはどれほどの実力を発揮できるかが疑問視されていたマホームズ。しかし、毎日の練習にフル参加したマホームズはチャンピオンシップ戦のすべてのスナップでプレーし、326ヤード、タッチダウン2回を記録してシンシナティ・ベンガルズを相手に昨年の同じ舞台のリベンジを果たした。
「1年前にAFCチャンピオンシップでベンガルズに負けたとき、考えがそのままになっていた人たちがたくさんいた。皆は準備できていたと思うし、AFCチャンピオンシップでプレーする準備ができていた。勝ってうれしいけど、仕事はまだ終わっていない。俺たちはまた出ていって、もう一つのゲームに勝たなくちゃ」
マホームズがパスを通じて自分の仕事を完了できることは明らかだ。スーパーボウルまで2週間のリカバリー期間があったこと、そして、前戦の様子を踏まえるに、今残っている疑問は本来のデュアルスレットのマホームズでいられるほど傷が癒えているかどうかだ。
「試合に出るまでは分からない」と話したマホームズは次のように続けた。
「俺はプッシュするつもり。全力でやる。それは俺が最後にプレーしたゲームで、皆が見たと思う。でも、チームメイトに頼ることも大事で――俺の周りには最高のチームメイトたちがたくさんいる――、あまりやり過ぎないことだ。でも、前の試合よりいい位置にいるのは間違いない」
マホームズは2022年レギュラーシーズンにキャリアハイのラッシングタッチダウン4回をマークし、3年連続で300ラッシングヤードを超えた。ポケットでの動きとプレーが崩壊したときに逃れる能力がパスラッシャーを苦しめてきたマホームズだが、プレーオフの2戦の両方でキャリー3回、8ヤードにとどまっている。
とは言え、これらのラッシングヤードのうち5ヤードは、AFCチャンピオンシップ戦の残り17秒で、第3ダウンの重要なスクランブルでチェーンを動かしたときのものだ。
ゲーム最終盤のスクランブルについて、マホームズは「チームメイトのためにプレーするっていうこと。一緒にいるチームメイトたちのために、試合に勝つためにできることは何でもやってみる。あのとき、走ってファーストダウンを獲得し、フィールドゴールの範囲まで進むための力を、神が俺にくれた。あのときから俺がやってきたのは、とにかく足首を良くしていくことで、このゲームで必要なときにはいつでも、走れる状態でありたい」とコメントした。
「人生で一番大きなゲームだ。そこに出ていって、チームメイトたちと思い出を作りたいと思っている。モチベーションを一番高める要素は、あのフィールドに立ち、ベストであろうと努力することだと思う。フィラデルフィア・イーグルスとの対戦で、とても大きなチャレンジになるのは分かっているし、素晴らしい試合になるだろう」
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