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ブロンコスの先発だったRBゴードン、チーフスの練習生としてスーパーボウルを迎えるのは「屈辱的」

2023年02月08日(水) 10:15


カンザスシティ・チーフスのメルビン・ゴードン【NFL】


ランニングバック(RB)メルビン・ゴードンはわずか2カ月半で不調なチームのスケープゴートからスーパーボウルのチャンピオンになる可能性がある。それでもゴードンは、第57回スーパーボウルへの数奇な道のりがかなり過酷だったことを認めている。

カンザスシティ・チーフスの練習生となったゴードンは、たとえそれでチーフスの一員としてスーパーボウルリングを獲得することができたとしても、デンバー・ブロンコスで先発の仕事を失ったことがいかに身にこたえたかを、現地6日(月)の夜に『The Sporting Tribune(スポーティング・トリビューン)』のフェルナンド・ラミレスに語った。

「屈辱的な経験であることは間違いない。マジで。クソみたいに屈辱的だ。おっと、俺のフランス語が汚くて失敬」とゴードンは笑いながら話している。

ゴードンは2022年のシーズンがこうなるとはまったく想像していなかったと言う。彼はブロンコスで最初の10試合のうち6試合に先発したが、わずか115回のタッチで5回もファンブルを喫し、その内2回をロストしたことで窮地に立たされた。ゴードンのファンブル数はルーキーイヤーに217回のタッチで6回を記録して以来、1シーズンで最多を数えた。

ブロンコスは11月下旬にゴードンをリリースし、彼はシーズン第13週にチーフスと練習生として契約した。その後、シーズン第14週と第17週にチーフスがブロンコスと対戦した際、ゴードンは復讐するチャンスを狙っていたかもしれないが、RBクライド・エドワーズ・ヒレアーが故障者リザーブ(IR)に置かれても、彼がロースターに昇格されることはなかった。

プロボウルに2回出場し、6,462ラッシングヤードと55回のラッシングタッチダウンを積み上げて現役選手の中で4位につけている29歳のゴードンにとっては、辛い転落劇となった。エドワーズ・ヒレアーがIRから復活したことで、ゴードンが日曜日のフィラデルフィア・イーグルス戦に出場する可能性は低いだろう。

ゴードンは自分の将来が不透明であることを認めつつも、その先にあるものに希望を託しているという。

「自分がここに来るとは思わなかった」とゴードンは第57回スーパーボウルのオープニングナイトで話している。「それでも、屈辱的なことには変わりない。俺の闘争心に火がついただけだ。今度のオフシーズンにはどこに行こうが構わない。また新たなスタートを切れると思うとワクワクするぜ」

【R】