負傷を抱えながらも大舞台でチーフスと戦う準備はできているとイーグルスOTジョンソン
2023年02月08日(水) 10:57フィラデルフィア・イーグルスのオフェンシブタックル(OT)レイン・ジョンソンは2022年レギュラーシーズンの終盤に、チームがスーパーボウル進出を目指す中に加われない可能性が生じていた。
そけい部の内転筋断裂は手術を必要としていた。しかし、ジョンソンは急いで手術を受けるのではなく、ポストシーズンに復帰できる可能性にかけてリハビリを選んでいる。
それから数週間、ジョンソンはやってのけた。イーグルスがディビジョナルラウンドでニューヨーク・ジャイアンツを、そして、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップでサンフランシスコ・49ersを下すのを助けたのだ。今、ジョンソンは自身2度目のスーパーボウルでプレーすることに備えている。ジョンソンは最初よりも今回の方が、より味わえるだろうと認めた。
ジョンソンは確かに、第57回スーパーボウルに到達するための対価を支払っている。
フィールドへの復帰は、ただ時間をかけて休養し、癒やすだけという単純なものではなかった。ジョンソンは治療とリハビリに取り組み、ジャイアンツとの対戦に向けてチームメイトに合流した際は、自分の体が持ちこたえられるか確信できていなかった。先週金曜日、ジョンソンはディビジョナルラウンドの試合序盤のアクションで何度か接触があってから、ようやく自分が効果的なプレーができると分かったと打ち明けている。その1週間後にも十分な仕事ができることを証明し、49ersのスターラッシャーであるニック・ボサがNFCタイトル戦でサックを記録するのを食い止めた。
その試合から1週間以上が過ぎている。回復の時間があったことで、長年イーグルスのライトタックルを務めてきたジョンソンはさらに調子を戻しているようだ。
火曜日に行われたスーパーボウルのメディア対応の場で、ジョンソンは「リハビリのルーティンで、俺は強さを保っていた」と話している。
「シーズンが終わった後に手術が必要なのは明らかだ。だけど、自分に今あるもので強くなっていくしかないし、それがここ1カ月で俺が取り組んできたことだ」
ジョンソンの次の試練は、さらに大きなものになるだろう。ジョンソンが対峙するのはディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズをはじめとする優れた選手たちがそろうチーフスのパスラッシュだ。
守備コーディネーター(DC)スティーブ・スパグニョーロのユニットは、相手クオーターバックを苦しめるためにアグレッシブな戦略を取ることで知られている。スパグニョーロのアプローチでジョーンズが重要な役割を担うことは間違いない。ジョーンズはインテリアに大混乱を引き起こし、ジョンソンがいるアウトワイドへのカメオ出演もいとわない選手だ。
幸運なことに、ジョンソンは何を予測すべきかを知っている。イーグルスがポストシーズンにジャイアンツを倒した際に、同様の試練に直面したことがあるのだ。
ジョーンズについて「彼はそのうちの1人で、誰かとマッチアップの問題があれば、彼らは彼を移動させて、そこに置いておくだろう」と話したジョンソンは、次のように続けた。
「(ジャイアンツが)数週間前にデクスター・ローレンスで同じことをやっていた。彼をアウトワイドに置いたんだ。俺は“おいおい、やるしかねえな・・・”って感じだった」
「そのことはあまり考えすぎないようにしている。本当に、俺のやることとしては、パスラッシャーは俺が彼に示すことに対して反応するってことだ。オーバーセットすれば、相手がインサイドにくる。アンダーセットすれば、俺の周りにくる。それくらいしかコントロールできない」
ローレンスは2022年にブレイクしたものの、ジョーンズほどのレベルではない。少なくとも、現段階では。ジョンソンはジョーンズがより困難な相手であることを知っている。それはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)タイトル戦でも示されていた。ジョーンズはシンシナティ・ベンガルズのライトタックル(RT)ハキーム・アデニジーを突破してQBジョー・バロウを倒し、第4クオーター終盤にベンガルズにパントを強いている。
「そこに出たときに判断力がないやつもいるが、クリスにはある。それが彼を際立たせている。そういうやつらはすごく近い距離でのラッシングに慣れているんだ。彼らから離れるといつもより距離ができて、彼らはそういうものに不慣れだ。でも、クリスはそれでも対応できる」とジョンソンはコメントした。
負傷を抱えながらも、ジョンソンは日曜日の試合をイーグルス優位に持ち込もうとしている。それができれば、ジョンソンは2度目の歓喜の瞬間を味わうことができるかもしれない。
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