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チーフス放出時のリードHCの対応に感謝するイーグルスHCシリアニ

2023年02月08日(水) 14:32


フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニ【AP Photo/Matt York】


カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードが2013年にチームにやってきた当時、ワイドレシーバー(WR)コーチだったニック・シリアニを解雇したことが、両者が対決する第57回スーパーボウルを前に脚光を浴びている。

現地7日(月)、第57回スーパーボウルオープニングナイトの場で、フィラデルフィア・イーグルスのシリアニHCは自分が放出されたこと――新ヘッドコーチが就任した際の多くのアシスタントたちと同様に――は理解できると話し、リードHCがどのように状況に対応していたかに感謝を示した。

「明らかに、カンザスシティを離れたときの私たちは十分ではなかった。だからこそ、リードコーチがやってきたんだ」と言うシリアニHCは次のように続けている。

「彼は本当に素晴らしい仕事をした。歴代でも最高のコーチの一人だ。いつも思い出すが、自分がいる場所から追い出されれば、落ち込むものだろう? 私は未来の妻をサンディエゴに連れて行かなければならなかった――そう、もっと良くない場所もあり得た――が、当時は落ち込んだし、彼が私を招き入れて、彼のアシスタントヘッドコーチはワイドレシーバーコーチであり、彼にはもうスタッフがいると言ったのを覚えている」

「だが、彼はそのとき私を元気づけてくれた。私が立ち直れると分かった上で、良い話をしてくれた。彼は私が落ち込んだときに強さを与えてくれたし、私はいつもそのことに敬服している。たとえリードコーチと一緒に働くチャンスはなかったとしても、彼がいかにわれわれに――彼が放出したメンバーに――対処したか、われわれを招き、話をし、私がイーグルスのヘッドコーチになったときにやらなければならなかったことの青写真を描かせてくれたことは素晴らしかった」

「だから、たとえ彼と働いたことはないにしても、私は人々に手を差し伸べ、彼らと話すという部分で、彼からは貴重な学びを得たと感じている。リードコーチのことを考えると、いつもあのときを思い出す。それは、彼がこの仕事の中でも厳しい部分をやっていく上での、良き青写真を与えてくれたからだ」

どういった仕事であれ、そこから追われることは競争心のある人々の心に不満を残す。しかし、シリアニHCは着実に窮地を脱し、2013年にマイク・マッコイが指揮を執るサンディエゴ・チャージャーズ(後のロサンゼルス・チャージャーズ)に加入。2014年から2015年には攻撃コーディネーター(OC)フランク・ライクの下でクオーターバックコーチに就任し、2016年から2017年はレシーバーコーチの役割を担った。ライクがインディアナポリス・コルツのHCに就任した際はシリアニもインディに向かい、OCを務めている。

それから3年後、シリアニはイーグルスHCとなった。そこから2シーズンでシリアニHCはチームをスーパーボウルに導いている。

たとえ苦い終わりだったとしても、カンザスシティでの日々はそれからのコーチングキャリアの指針になり、スーパーボウル出場までの跳躍台になったとシリアニHCは話した。

シリアニHCは「プロフェッショナルとしても個人としても、私のキャリアにとって重要な時間だった」とコメントし、さらにこう続けている。

「NFLで最初の時間を過ごしたのがカンザスシティで、そこではたくさんの良い経験をした。そこで妻に出会い、今は3人の子どもがいる。ミズーリ州スプリングフィールドにある彼女の実家に行くので、私は時々、ミズーリに戻っている。優れたコーチたちから、とにかくたくさんのことを学んだ。2010年には地区優勝できた。トッド・ヘイリーがヘッドコーチだった。ロメオ・クレネルがヘッドコーチだった。フットボールについて多くの事を学び、コーチとして成長した。そして、そこで起こった私にとって最良のことは妻と出会ったことであり、家族になったことだ」

シリアニHCの今のタスクは日曜日に勝利することであり、かつて所属していたチームを下してロンバルディトロフィーを手にすることだ。

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