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目覚ましい活躍を見せたシーホークスQBジーノ・スミスがカムバック選手賞に

2023年02月10日(金) 15:43


年間最優秀カムバック選手賞を受賞したシアトル・シーホークスのジーノ・スミス【AP Photo/David J. Phillip】


2022年シーズンを迎えたとき、クオーターバック(QB)ジーノ・スミスがフルタイムのNFLの先発クオーターバックになってから7年が過ぎていた。その間にスミスは3チームに所属し、2015年から2021年までは合わせてもパスアテンプトが200回に届かず、1シーズン分の試合にも出場できていなかった。

だからこそ、圧倒的多数の人々がそのキャリアのリバイバルを予測できなかったとしても、無理のないことだ。現地9日(木)、そのスミスがアリゾナ州フェニックスでAP通信2022年NFL最優秀カムバック選手賞に選ばれている。

スミスは1位が29票、合わせて171ポイントを獲得。次点だったサンフランシスコ・49ersのランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーは1位が12票で、110ポイントを集めている。他に1位の票を得ているのはニューヨーク・ジャイアンツRBのセイクワン・バークリー、フィラデルフィア・イーグルスのディフェンシブラインマン(DL)ブランドン・グラハム、ニューヨーク・ジャイアンツのオフェンシブラインマン(OL)ニック・ゲイツ、デトロイト・ライオンズのQBジャレッド・ゴフ、そして引退を表明したアリゾナ・カーディナルスのディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットだった。

スミスに関する懸念事項は、3つの部分から成っていた。長い間、先発級のクオーターバックとは見られていなかったことが1つ。2つ目は伝説的なクオーターバックであり、10年近く前にスーパーボウルで勝利したシーホークスの先発だったラッセル・ウィルソンの後任であるという事実。3つ目は、先発の役職を得るにはトレーニングキャンプで(ウィルソンのトレードでやってきた)ドリュー・ロックを倒さなければならなかったという点だ。

最後に笑ったのは、スミスだった。シーズン第1週にウィルソンとデンバー・ブロンコスに対してドラマティックな勝利を収めると、素晴らしいシーズンを送ってプロボウルに選出され、シーホークスをプレーオフに導いている。350万ドル(約4億6,049万円)の1年契約でプレーする選手にしては上出来だ。

32歳のスミスは強力なパフォーマンスによって、350万ドルのインセンティブも獲得している。リーグベストのパス成功率69.8%をマークしたスミスは、キャリアハイの4,282パスヤードを記録し、タッチダウン30回に対してインターセプトは11回にとどめた。9勝8敗でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の第7シードを獲得したシアトルの全試合に先発出場する中で、ラッシングではキャリアベストタイの366ヤードをマークしてタッチダウン1回をつけ加えている。

ワイルドカードの一戦でサンフランシスコ・49ersに敗れた際、スミスは「この街、この都市、このチーム、キャロルコーチ、オーガナイゼーション、そのすべてが俺を受け入れてくれた」と話していた。

「俺はリーグから弾かれていてもおかしくなかった。彼らはその俺を受け入れてくれた。俺はそんな彼らに報いたい」

ピート・キャロルヘッドコーチ(HC)は1月に、「彼は本気だ。彼は本物だ。彼には、本当に素晴らしいクオーターバックたちがやることのすべてができる」とコメントしている。

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