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チーフスQBパトリック・マホームズが2度目の年間MVPを獲得

2023年02月10日(金) 16:22

2022年NFL年間最優秀選手賞に選ばれたカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/David J. Phillip】


記録破りのシーズンを送ったカンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズが、再び最高の誉を手にしている。現地9日(木)にアリゾナ州フェニックスで行われた『NFL Honors(NFLオナーズ)』で、マホームズが2022年AP通信NFL MVPに選ばれた。

マホームズは圧倒的な支持を得てこの賞に選ばれており、全50票の1位票のうち、48票を獲得。トータルのポイントは490点におよんだ。フィラデルフィア・イーグルスのQBジェイレン・ハーツとバッファロー・ビルズのQBジョシュ・アレンが残る2票から1票ずつを獲得。ハーツが193ポイントで次点につけている。

チーフスがイーグルスと競う第57回スーパーボウルに向けて準備しているため、マホームズはセレモニーには出席していなかったが、チームに向けてこのようなメッセージを寄せている。

前もって収録されたスピーチで、マホームズは「チーフスのオーガナイゼーション、クラーク・ハント(オーナー)、ブレット・ビーチ(GM)、アンディ・リード(HC)、スタッフたち、そして何より俺のチームメイトたち、みんながいなければ、俺は決して今日、この場所にいなかった」と語った。

「最終的なゴールであるスーパーボウルに向けて、すべての日々が、俺たちの共有しているすべてを与えてくれた。今週末もその夢を追いかけよう」

マホームズは2022年に歴史的なシーズンを送り、トータルヤードのシーズン記録を更新。それまでドリュー・ブリーズが有していた5,562ヤードという記録を、5,614ヤードをマークすることで塗り替えた。その大部分はパスによるもので、キャリアベストの5,250パスヤードをマークしつつ、タッチダウンパスは41回を数えている。

マホームズのシーズンは数字上でも見事なものだったが、それを取り巻く環境を考えれば
なおのこと印象深い。ワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルがマイアミにトレードされたため、2022年はマホームズがスターWRなしでプレーした初めてのシーズンとなった。ジェネラルマネジャー(GM)のブレット・ビーチはジュジュ・スミス・シュスターやマルケス・バルデス・スカントリングを加えることでそれに対応。さらにスカイ・ムーアをドラフトし、7年連続で1,000ヤード超えを達成している殿堂級のタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーを中心とするグループに3人のパスキャッチャーを加えた。ランニングバック(RB)ジェリック・マッキノンもマホームズのシーズンから恩恵を受け、タッチダウンパスを9回キャッチしたほか、6戦連続で1回以上のレシービングタッチダウンをマークしている。

チーフスは比較的困難だった2021年シーズンから立て直し、レギュラーシーズンを14勝3敗で締めくくってAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)トップの座を手に入れた。チーフスのホームフィールドアドバンテージは23対20で決したシンシナティ・ベンガルズとのAFCチャンピオンシップ戦で効果を発揮し、マホームズは宿敵を相手にパス43回中29回成功、326ヤード、タッチダウン2回を記録。足首を痛めながらも5ヤードのスクランブルによってきわめて重要なファーストダウンを獲得し、キッカー(K)ハリソン・バッカーによる45ヤードの決勝フィールドゴールのお膳立てをしている。

トム・ブレイディが引退することから、マホームズは押しも押されもせぬNFLのベストクオーターバックになっている。27歳のマホームズはわずか6シーズン、先発としては5シーズンの間に、MVPに2度選ばれた。日曜日、マホームズは2度目のロンバルディトロフィー獲得を目指してイーグルスと対戦する。

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