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チーフスHCリード、今後のキャリアのためにビエネミーOCが離脱する可能性を否定せず

2023年02月15日(水) 10:50


カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リード【AP Photo/Ross D. Franklin】

捉えがたいヘッドコーチ(HC)の職を得るために、エリック・ビエネミーはアンディ・リードHCという大きな存在の元を脱する必要があるのだろうか?

第57回スーパーボウルが終わった翌日の現地13日(月)、リードヘッドコーチ(HC)はカンザスシティ・チーフスの攻撃コーディネーター(OC)であり、今季までとなっていた契約が正式に切れるビエネミーの今後について問われた。ビエネミーOCは今の職に就いてから、過去5年で12のヘッドコーチ職についての面談を受けたとされている。

その際に注目が集まったのは、ビエネミーOCが初めてのヘッドコーチ職を得るために他の場所へと離れる可能性をリードHCが否定しなかったことだ。

リードHCは「エリック・ビエネミーはわれわれにとってとてつもない存在であり、彼はナショナル・フットボール・リーグにとってもとてつもない存在だと思う」と話し、こう続けた。

「彼がどこかで機会を得て自分の仕事ができることを願っている。彼がショーを動かし、エリック・ビエネミーであれる場所でね」

これまで数年間の間、ビエネミーはヘッドコーチ候補と見られてきた一方、実際に就任することはなかった。チーフスはここ4年で3回目のスーパーボウル出場、2回目の制覇を遂げている。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区優勝は5年連続となっており、ビエネミーはパトリック・マホームズが最高クラスのクオーターバック(QB)に成長するのを見守ってきた。まだしばらく、ビエネミーOCには待つ必要がある。今回のコーチ雇用サイクルは、近年よりもスローな動きとなっているのだ。

ビエネミーは1年前にも同様の状況にいた。最終的には、1年契約を交わしてカンザスシティに戻っている。この決断は両陣営にとってうまく機能し、チーフスはフィラデルフィア・イーグルスとの見応えある一戦を38対35で制し、スーパーボウル優勝を遂げている。

とは言え、キャリアを進めるという点では、もう少し待ち時間が必要だ。ビエネミーはこのオフシーズンにインディアナポリス・コルツのヘッドコーチ職の面談を行ったが、これはシェーン・スタイケンに決まっている。また、テネシー・タイタンズとボルティモア・レイブンズのOC候補でもあると伝えられていたものの、これらのポジションもすでに埋まった。

しかしながら、カンザスシティには戻らない場合、ビエネミーは少なくとも一つの選択肢があることが分かっている。ワシントン・コマンダースがビエネミーに面談を申し入れており、これは攻撃畑のビエネミーの評判を高める興味深い機会になるかもしれない。

コマンダースのクオーターバックのプランはまだはっきりしていない。ビエネミーがロン・リベラのスタッフになったとしたら、おそらくサム・ハウエルを現時点のQB1として仕事に取り組むことになるだろう。コマンダースはカーソン・ウエンツに関してまだ決断を下していないが、ウェンツはチームに戻らないと見られている。この先にはフリーエージェントやトレード、さらに2023年NFLドラフトもある。

リベラHCは以前にリードHCの下で働いており、ビエネミーを起用する可能性について元ボスと話し合いを持ったか、今後持つことになるだろう。ビエネミーのポジションを埋める必要性が生じた場合、チーフスは内部に候補となるスタッフ――元シカゴ・ベアーズHCのマット・ナギーを含む――を抱えている。

リードHCは過去数十年のNFLにおいて最も実りあるコーチングツリーをつくりだしている。ビエネミーという枝を育てるのに尽力してきたリードHCは、近年のNFLで最も成功を収めてきたアシスタントコーチの一人であるビエネミーに、今オフシーズン中にチャンスが来ることを願っている。

「私はいつでも、うちのスタッフたちの幸運を願っている。そして、チャンスを。彼らのすべてがそれに値する。彼らは懸命にやっている。彼らが私では与えられないような昇格をどこかでその手にするならば、彼らはより多くのパワーを手にするだろう」とリードHCは話した。

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