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カーディナルスがイーグルスDCジョナサン・ギャノンをHCとして採用

2023年02月15日(水) 13:07


ジョナサン・ギャノン【AP Foto/Duane Burleson, Archivo】

アリゾナ・カーディナルスがフィラデルフィア・イーグルスの守備コーディネーター(DC)ジョナサン・ギャノンを次期ヘッドコーチ(HC)として採用すると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地14日(火)に情報筋の話を元に報じた。

その後、カーディナルスはギャノンと5年契約を結んだことを正式に発表している。

イーグルスがスーパーボウルに向けて準備を進めていた中で、ギャノンとの面談を数週間にわたって待っていたカーディナルスは、月曜日にそれを実現させた。

カーディナルスのオーナーであるマイケル・ビッドウィルは第57回スーパーボウルが開催される前に、試合が終わるまでヘッドコーチ探しを中断すると発表。そして、HC探しを再開するとすぐにギャノンをフランチャイズの次のリーダーとして指名した。

ギャノンとイーグルスは日曜日にカンザスシティ・チーフスに敗北している。レギュラーシーズンでイーグルス守備陣は、サック数70回でリーグトップに輝き、プレーオフでの3試合でもさらに8回のサックを記録した。また、ギャノン率いるユニットは2022年シーズンに試合平均被ヤードで2位につけ、試合平均被得点では7位に位置している。

40歳のギャノンはこれまでにヘッドコーチを務めた経験がない。2007年からNFLでコーチを務めてきたギャノンは、その間に6つのチームで働いており、2009年から2011年までの3年間ではセントルイス・ラムズ(現ロサンゼルス・ラムズ)でプロとカレッジのスカウトを担当していた。ギャノンはニック・シリアニがイーグルスのヘッドコーチに就任した2021年に、守備コーディネーターとして採用されている。

カーディナルスは4勝13敗のシーズンを経て解雇したクリフ・キングスベリーの後任を探すために複数の候補者と面談してきた。しかしながら、その候補者の大半は他の仕事に就くか、自ら候補から外れている。初めてギャノンと面談する前に、カーディナルスは先週中にニューヨーク・ジャイアンツの攻撃コーディネーター(OC)マイク・カフカやシンシナティ・ベンガルズのルー・アナルモDCと2度目の面談を実施していた。

カーディナルスはすでに変革のオフシーズンに向かって突き進んでいる。

カーディナルスはこれまでにキングスベリーの解雇に加え、ジェネラルマネジャー(GM)の交代も実施。健康上の理由でシーズン後に退任したスティーブ・カイムに代わり、モンティ・オッセンフォートが新GMに任命された。

さらに、J.J.ワットとA.J.グリーンがそれぞれ引退を表明。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、2023年NFLドラフトで全体3位指名権を確保しているカーディナルスは現在、サラリーキャップに1,500万ドル(約19億9,161万円)弱の余裕があるとのこと。

しかし、最も疑問となっているのはクオーターバック(QB)カイラー・マレーとギャノンの関係かもしれない。結局、キングスベリーとマレーではうまくいかなかった。そして、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂からの回復を目指しているマレーはすでに来季の序盤に欠場する可能性がある。カーディナルスは昨オフシーズンに締結した2億3,000万ドル(約305億4,021万円)の契約の2年目を迎えるマレーに縛られている状態だ。

ギャノンとマレーは共存できるのか? カーディナルスファンはそれを知りたがっている。

【RA】