QB1の機会を与えられて感謝するコマンダースのサム・ハウエル、2023年の準備は「もう始まっている」
2023年02月26日(日) 17:45ルーキーイヤーを通してチャンスを待ち続けたワシントン・コマンダースのクオーターバック(QB)サム・ハウエルは2年目のシーズンに飛躍しようとしている。
2022年にドラフトで5巡目指名を受けたハウエルは、昨シーズンの大半をカーソン・ウェンツ、タイラー・ハイニケのペアの後ろで過ごした。シーズン第18週のダラス・カウボーイズ戦で唯一の出場を果たした際には、地区ライバル相手に26対6の番狂わせを演じてチームを勝利に導き、パス19回中11回を成功させて169ヤードと有望性を示した。
ハイニケがフリーエージェントになる予定で、ウェンツからの卒業を目指すコマンダースのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラは今月、オフシーズンに入るにあたり、QB1になるのはほぼ間違いなくハウエルだと語り、22歳のQBにレギュラーシーズン先発の座を勝ち取る大きなチャンスを与えた。
チームメイトの1人であるワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンは、現地23日(木)に攻撃コーディネーター(OC)エリック・ビエネミーの就任記者会見が終わった後で口を開き、ハウエルは限られた時間の中でプレーとアプローチの両方を通して先発を務める準備ができていることを証明したとの考えを話した。
「カウボーイズ戦での彼の初先発は素晴らしい第一歩だった」とマクローリンは言っている。「前後を誤るようなことはしたくないんだけど、振る舞いという観点から言って、彼の対処、すごくいいディフェンスを相手に彼が見せた1週間を通した準備の仕方、それからゲーム中に困難に直面した時でも自分を制御してみせたのは、1年の終わりに初めて先発を務めた者としてずばぬけていたと思う」
「俺は彼がすごく頑張っているのを知っているし、春に向けて今どこでトレーニングしているかも知っている。オレたちレシーバー陣もみんな彼を助けるために準備するのを楽しみにしているんだ」
チームメイトたちからの後押しに加えて、ハウエルには新OCビエネミーからのサポートもある。ビエネミーはスーパーボウル王者のカンザスシティ・チーフスを離れて、2022年にランキング24位だったコマンダースのオフェンス再建を手助けするために来た。
まだ新OCとフットボールに関する話をする機会は得ていないというハウエルだが、ビエネミーと仕事を始めて、彼の長年の経験から学ぶことに“すごくワクワク”していると言っている。
「彼の大ファンなんだ。ここで彼が話すのを聞くだけでも彼の人となりそのものにめちゃくちゃ感銘を受ける」と彼は記者会見の後、『The Washington Times(ワシントン・タイムズ)』のマシュー・パラスを通じて言っている。「彼は多くの成功を収めたチーム、特にオフェンス面で成功したチームから来た。そういうのを全部学んで、一緒にやっていけることにすごくワクワクしているんだ」
今QBデプスチャートのトップにいるのはハウエルだが、9月にシーズンが開幕するまでには当然多くの変更があると考えられる。コマンダースがこれからフリーエージェンシーやドラフトで先発を争う誰かを追加する可能性もある。与えられたチャンスを認識しつつも、ハウエルは自己満足はしないと表明し、8勝8敗1分だった2022年のチームを引き上げ、今までのわずかなサンプルから分かる以上に自分がチームをリードできることを証明するための仕事は“もう始まっている”と話した。
「リベラコーチがそのチャンスを与えてくれたことにすごく感謝している。でも、仕事はもう今から始まっているんだ」と言うハウエル。「自分が得たチャンスを生かし、できることを全部やって、このチームがプレーする全てのゲームで勝てるように努力したい。プロセスは別に変わらないんだ。俺はいつだって向上を目指してきたから。でも今回はこういうチャンスを与えられたんだから、それを生かさなきゃならない」
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