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大好きなアニメから学んだのは「常に困難に立ち向かっていく姿勢」とチーフスWRスミス・シュスター

2023年03月05日(日) 06:59


『クランチロール・アニメアワード2023』に出席したジュジュ・スミス・シュスターとエイダン・ハッチンソン【NFLJapan.com】

カンザスシティ・チーフスのワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターが大好きなアニメから学んだのは「常に困難に立ち向かっていく姿勢」だといい、競争の激しい世界でさまざまなことに負けてしまいそうなときでも、「そこで終わりじゃない。そこから学んで成長していく」ことが大事だと語った。

4日(土)、東京都内でアニメの祭典『クランチロール・アニメアワード2023』が開催され、デトロイト・ライオンズのディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンとともにプレゼンターとして参加したスミス・シュスター。

式典前の“オレンジカーペット”でインタビューに応じたスミス・シュスターは「日本に来るのは初めて。ラーメンをいっぱい食べたい。京都にも行くし、東京もいろんなところをまわりたいね」とプランを明かしてくれた。

好きなアニメの「歴代1位はナルト」と言うスミス・シュスターだが、「今、ハマっているのは呪術廻戦、五条が大好き。イケてて奇抜だし天才だよ」と“五条愛”が止まらない様子。クランチロールのアニメアワードに参加できたことを「とてもうれしい。子供の時からアニメを見てきた。この場にいられることが光栄だ」ともコメントしている。

NFLのトッププレーヤーとして活躍するスミス・シュスターにとって、アニメはどのような影響をもたらしてくれているのだろうか。

「常に困難に立ち向かっていく姿勢かな。苦しくて競争が多い中で、他の選手やチームメイトがいる中で、負けまいと存在価値を出そうと戦っていく。僕自身も負けてしまいそうな時もあるけど、そこで終わりじゃない。そこから学んで成長していく。困難があれば、それ以上の成功が待っている。それを僕はナルトから学んだよ」

2月には世界中を熱狂させた第57回スーパーボウルで強敵フィラデルフィア・イーグルスを破り、ヴィンス・ロンバルディー・トロフィーを手にしたチーフス。スミス・シュスターはその激闘の試合をこう振り返っている。

「正直、言葉にできない、現地でしか味わうことができない特別な空間だった。あえて言うなら、トム・ブレイディがなぜ何度もリングを追い続けたのか、あの場での1勝、シーズンを制覇すること、頂点に立つこと、その価値が分かった気がした。1カ月近く経ったけど、まだ信じられない気分。みんなが“チャンプ”と呼んでくれるのが本当にうれしい」

試合当日は緊張したかと質問すると、「当然だよ! 普通の試合じゃない、スーパーボウルだからね。NFLに入った時からの目標だったし、自分は6年かかった。あの場に立って勝つ。一生忘れない瞬間だ」と答えた。

さらに、フットボールやフラッグフットボールの練習に励む日本の選手たちに向けて次のようにメッセージを送っている。

「僕が常に大事にしてきたことが3つある。1つ目は“犠牲”。自分が目指すものを得るためには多くの犠牲が必要だ。例えば早く寝るとか、ゲームをやめるとか、夜更かししないとか、友達の誘いを断るとかね」

「2つ目は“継続”。常に一貫性を持って継続すること。それによって人生における成長が見えてくる」

「そして3つ目は“情熱”だ。情熱と魂がないと続けられない。自分が好きだと思ったことを続ける情熱は人生においてとっても大切だ。それはトレーニングに限らず、自分の好きなことに情熱を持つこともね。僕はもちろんフットボールが大好きだけど、アニメも大好きだ。だから今、この場にいるわけだけどね」

【NFLJapan.com】