ニュース

ジャイアンツとQBダニエル・ジョーンズの代理人の間でコンバイン中の契約見通しは立たず

2023年03月05日(日) 19:07


ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズ【AP Photo/Abbie Parr】

現地7日(火)のフランチャイズタグ指定期限までにニューヨーク・ジャイアンツがクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズと長期契約を結ぶための時間はなくなりつつある。

2023年NFLスカウティングコンバインで数日間の話し合いを持ったジャイアンツの役員とジョーンズの代理人たちは、契約の見通しが立たないまま日曜日にインディアナポリスをたつことになりそうだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが4日(土)の夕方に伝えた。

ジョーンズのプロ4年目のシーズンを前に、ニューヨークが彼の5年目オプションを行使しなかった時から、このオフシーズンに両サイドが満足する契約を締結できるのか、それともフランチャイズタグを使用することになるのかという緊張が生じる可能性は常にあった。

当時、もうひとつ考えられたのは、ジョーンズが具体的な成果を出さないままポテンシャルの一部を示すばかりの状態が続いた場合、新しいQBを探すという可能性もあったのだが、元全体6位指名のジョーンズは新ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールの指導の下で開花した。

彼はキャリアハイの3,205ヤードを投げて15回のタッチダウンパスを決め、インターセプトは過去最も少ない15回と、ここまでで最も期待できるシーズンを過ごした。さらにグラウンドでもランで708ヤードを獲得して7回のタッチダウンを決めており、ファンブルの減少傾向も継続していて、ルーキーイヤーにリーグ最多の19回だったものが2022年は6回になった。

素晴らしい復調を見せたランニングバック(RB)セイクワン・バークリーとのコンビで、ビッグ・ブルーは2016年以来となるプレーオフ返り咲きを果たした。

ニューヨークに明るいビジョンをもたらしたシーズンだったが、それは同時にジョーンズとバークリーを巡って、抜け目ない交渉や意思決定の必要性を生み出した。

どちらの選手もフリーエージェントになろうとしている。ジェネラルマネジャー(GM)のジョー・シェーンは2月28日(火)にコンバインの会場で、どちらの選手に対してもできればタグの使用は避けたいと述べていたが、適切な報酬額についてQBと決別したとすると、7日(火)が来ればそうせざるを得ないかもしれない。

ジョーンズがフランチャイズタグ指定された場合は1年間で3,241万6,000ドル(約29億7,910万円)のコストが必要になり、15日(水)にフリーエージェンシーが始まるとバークリーの確保は難しくなる。ジョーンズではなくバークリーをタグ指定した場合のコストは1,009万1,000ドル(約13億7,081万円)だ。誰がタグを付けられるにしろ、その選手は7月17日(月)までに契約延長に同意するか、1年間ここでプレーすることになる。

タグ付けの期限まではまだ時間が残っているが、コンバイン中の交渉が不調に終わったとすると、そうした動きを回避できるという楽観的見方をするのは難しくなってくる。

【M】