クオーターバック（QB）トレバー・ローレンスは2023年シーズンが終了するまで契約を延長することはできない。それでもジャクソンビル・ジャガーズはいずれ彼に支払う高額な報酬を予算に組み込んでいるという。

ヘッドコーチ（HC）のダグ・ペダーソンは最近、『The Athletic（ジ・アスレチック）』のジェフ・ハウにこう話している。「この先に何が起きるかは分かっている。だが同時に、クオーターバックに大金を割きながらも、そのクオーターバックの周りをいい選手で固められることがNFLでは証明されてきた。実際にそういうことが実現している。だから、われわれもそのようなやり方を検討しなければならない。幸いにも、大半の選手とは長期的な契約を結んでいて、一年後にトレバーとの契約を見直す時にそういったことも有利に働くだろう」

「その辺のことは（ジェネラルマネジャー／GMの）トレント・バールケと（ロースターマネジメント担当ディレクターの）トリップ・マクラッケンに任せている。決定権のある者たちが必要な計算をすればいい。私の仕事は今いるメンバーでチームの準備を進めることだ。（ローレンスとの契約は）一年後にやってくる」

若手フランチャイズクオーターバックの年俸はすでに4,500万ドル（約61億6,770万円）を超えている。ラマー・ジャクソン、ジョー・バロウ、ジャスティン・ハーバートの契約がここ数カ月の間でどうなるかによって、その金額はさらに膨れ上がる可能性がある。

アーバン・マイヤー元HCが招いた波乱のシーズンでローレンスはルーキーとして苦戦を強いられた。しかし、ダグ・ペダーソンHCが就任した一年目にこのQBは、成功間違いなしと目された2021年の全体1位指名選手にふさわしい実力を発揮。ボールをどこにでも投げられるパスの才能、正確さ、運動神経を見せつけ、ポケット内での存在感も増した。

「彼は常に上を目指している」とペダーソンHCはハウに述べている。「常に学び続け、成長しようとしている。そこに費やす時間を惜しまない。それがこのリーグにおける卓越したクオーターバックがやることで、彼はまだ始めたばかりだ」

ワイルドカードゲームでロサンゼルス・チャージャーズに逆転勝利を収めるなど、ペダーソンHCの元で23歳のローレンスが見せたプレーは、彼がジャガーズの長期的なフランチャイズクオーターバックになることを確信させるものだった。

「今年はフルシーズンになるからすべてが変わる」とペダーソンHCは話す。「一貫性と継続性が一段と増すだろう。トレバーはロースターを知っている。（ワイドレシーバー／WR）カルビン・リドリーを除けば、彼は投げる相手のことをよく分かっている。リドリーは追加され、（フランチャイズタグを行使されたタイトエンド／TE）エバン・エングラムは残るようにするつもりだ。彼らの存在も重要になる」

「チームの自信は、今年はもっと大きくなるはずだ。昨シーズンの終盤に見られたような勝利への期待感。今のチームはそれを知っている。誤解がないように言っておくと、そのためには良いプレーをしなければならない。今年はすごくいいスケジュールが組まれている。すべてをやり直さなければならかった昨年に比べて、今年はポストシーズン進出やプレーオフでの勝利を目標に最初から準備できる。次のシーズンを迎えるに当たって、その分だけ自信を持てるはずだ」

ローレンスが今年にジャガーズをポストシーズンのさらに先にまで導くことができれば、彼の将来の契約は高額になるばかりだ。しかし、チームはそれを喜んで支払うことだろう。

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